なぜ高額なまま別れ? 現役引退時の市場価値ランキング2位。最強の点取り屋が…。バルサ加入直後の悲劇
「市場価値」はサッカー選手の価値を表す一つの指標であり、年齢や成績によって変動する。今回は現役引退した選手にフォーカスを当て、高い価値がある状態でスパイクを脱ぐことを決断した選手をランキング形式で紹介する(市場価値はデータサイト『transfermarkt』を参照)。
2位:セルヒオ・アグエロ(元アルゼンチン代表) 生年月日:1972年6月23日 引退年:2021年12月(33歳) 市場価値:1250万ユーロ(約21億円) 新たなキャリアが始まった矢先の引退だった。マンチェスター・シティでクラブ史上最多得点記録をはじめとする数々の記録を打ち立てたセルヒオ・アグエロは、バルセロナ加入から半年足らずで引退を余儀なくされている。 2011年夏にマンチェスター・シティに加入したアグエロは加入直後から得点を量産して、1年目のプレミアリーグで23ゴールを記録。シーズン最終節QPR戦ではドローのまま終わればマンチェスター・ユナイテッドが優勝するという中で、90+4分に億千金の勝ち越しゴールを決めて44シーズンぶりのトップリーグ制覇に導いた。 マンチェスター・シティに在籍した10年間で260ものゴールを積み上げたアグエロは、21年夏に親友であるリオネル・メッシの助言でバルセロナへと移籍する。公式戦デビュー3試合目となったレアル・マドリードとのエル・クラシコで移籍後初ゴールを決めたが、その1週間後に不整脈が発覚し、健康状態を理由に同年12月にスパイクを脱ぐ決断を下した。当時の市場価値である1250万ユーロ(約21億円)が証明するように、まだプロサッカー選手としての能力は十分だったが、思いがけぬ形での引退となった。
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