洗車方法に要注意!!気になるクルマの黄砂・花粉汚れ→放置するとキズやシミ、腐食の原因に… NGポイントと効果的な方法をプロに聞いた
黄砂や花粉は2月頃から飛散が始まり、3~5月にピークを迎えます。キズやシミ、腐食の原因にもなるので洗車で汚れを落としましょう。水洗いからシャンプー、拭き上げまでのポイントや、洗車後の付着防止の対策について分かりやすく解説しています。 【表・写真】黄砂・花粉を落とす洗車の手順
黄砂と花粉がクルマに与える影響
2月初旬から飛散が始まり、3月~5月にかけてピークを迎える黄砂と花粉。付着すれば見た目が汚いだけでなく、キズやシミ、腐食の原因になります。 ▽黄砂はキズやシミの原因に 黄砂は非常に小さい土壌・鉱物の粒子です。付着すればボディやガラス面にキズをつける恐れがあります。また雨が降ると酸性雨と化学反応を起こし、シミの原因にもなります。 ▽花粉はシミや腐食、歪みの原因に 植物から飛散する花粉は、乾燥状態においてはホコリのような状態でクルマに大きな影響を与えません。しかしボディに付着した状態で夜露や雨水などの水分を含むと、タンパク質成分のペクチンが分泌されます。ペクチンは粘性が高く、時間経過とともに塗装面にシミを残したり、腐食や歪みを生じさせたりします。 ▽エンジンや車内にも影響あり 黄砂や花粉の影響は、ボディやガラス面に留まりません。ボンネット内に入り込めば、エアコンのフィルターやエアクリーナーを詰まらせるリスクがあります。また人の出入りの際にダッシュボードなどに付着し、跡が残ることも少なくありません。 ▽黄砂と花粉の見分け方は? 黄砂と花粉は違いの分かりにくい小さな粒子ですが、付着状態や色に違いがあります。 黄砂はざらつきがあり、花粉は粘性があるのが特徴です。また黄砂は黄色からやや白っぽい色、花粉は黄色から緑色に近い色の場合が多いです。
黄砂・花粉汚れの落とし方(洗い方)
成分などが異なる黄砂と花粉ですが、落とし方は共通して「洗車」です。 汚れを擦って落とそうとすればキズになる可能性も高いため、丁寧に手洗いしましょう。以下で詳しい手順を解説します。 ▽手順1. 水洗いする はじめに、クルマに付着した汚れを水圧で流します。クルマを傷つけず黄砂や花粉の汚れを落とすためには、このステップが最も重要です。 黄砂や花粉の粒子がボディにへばりついている可能性もあるので、強い水圧で水洗いしましょう。高圧洗浄機を使うのがおすすめですが、持っていない場合はホースのノズルをジェットに変えるなど工夫してください。 ▽手順2. シャンプーする しっかり水洗いをしたら、シャンプーでボディを洗います。付着物が残っている場合、強い力で擦ればキズの原因になります。そのためシャンプー液をしっかり泡立て、且つスポンジや柔らかい素材のブラシで撫でるように洗うのがポイントです。 スポンジなども小まめに洗い、キズをつけないよう細心の注意を払いましょう。 【シャンプー液の選び方】 黄砂や花粉の汚れを落とす場合、より高い洗浄効果が高いのは弱酸性のシャンプー液です。ただし洗い残しがあると車体に悪影響を及ぼすこともあるため、心配な場合は中性のシャンプー液を使いましょう。 ▽手順3. 拭き上げる せっかく黄砂や花粉を落としても、ボディに水滴が残ればそれがシミの原因になってしまいます。「風や日差しで乾かそう」と考えず、拭き上げは自分の手でしっかり行いましょう。 ここでもキズを付けないようにすることが大切です。マイクロファイバークロスで丁寧に拭き上げるようにしましょう。 ▽手順4. コーティングする 一度汚れを落としても、黄砂や花粉の飛散量が多い時期はすぐにまた付着が起こります。そのため付着を防止する上では、ボディもガラス面もコーティングするのが効果的です。 業者に依頼すれば高品質のコーティングを施してもらえますが、費用を抑えたい場合は市販のコーティング剤を購入しましょう。最近はスプレーで簡単に吹き付けられるものもあります。 ▽望ましい洗車の頻度は? 理想の洗車頻度は駐車の仕方で異なります。 カーポートなどがなく、屋外で駐車している場合は週1回~隔週で洗車するのが理想です。一方カーポートなどで付着を抑えやすい環境にある場合は、月1~2回の洗車で構いません。ただし通勤に使い、職場で屋外の駐車場に停める場合は洗車回数を増やした方が良いです。