『アンチヒーロー』飯田和孝P&監督陣が明かす終盤に向けての見どころ「まだまだ隠された謎、裏切り、どんでん返しが待っています」
長谷川博己主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)の第9話(6月9日(日)放送)を前に、飯田和孝プロデューサーと監督陣から終盤に向けての見どころポイントが到着した。 【写真】赤峰(北村匠海)、紫ノ宮(堀田真由)、白木(大島優子) 長谷川が演じるのは「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨。たとえ、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る、ヒーローとは言いがたい限りなくダークで危険な人物だ。 「正義の反対は、本当に悪なのだろうか…?」を視聴者に問いかけ、スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく本作。日常のほんの小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、逆転パラドックスエンターテインメントだ。 6月2日に放送された第8話では、12年前に起きた「糸井一家殺人事件」で逮捕された志水(緒形直人)の冤罪を晴らすための唯一の証拠動画が伊達原検事正(野村萬斎)によって消され、行く手を阻まれた明墨(長谷川)。 飯田Pは「8話で志水の無罪につながる証拠が完全に消されてしまった明墨たちですが、可能性を信じて行動します。桃瀬礼子(吹石一恵)が冤罪の可能性に気付いた6年前をひもといていく中で、桃瀬という検事の全容、明墨との関係が明かされていきます。逆転の鍵は、6年越しの桃瀬との『約束』、受け継がれた『意思』、そしてそこに集まった仲間の『絆』、全てを集めて伊達原に挑みます。結末に向けて、残り2話、まだまだ隠された謎、裏切り、どんでん返しが待っていますので、ぜひご期待ください。よーくご覧ください、そうすると、最終回の大逆転の鍵に気づいていただけると思います。そしてmiletさんの主題歌『hanataba』も、特別アレンジバージョンが9話ではかかりますので、そちらにもご注目を!」と語った。 そして、チーフ演出の田中健太監督(『小さな巨人』『恋はつづくよどこまでも』『クロサギ』など)は、「検察官は100件に1回間違えただけで袋叩きにあってしまいます。作中で悪役として描かれている検察側ですが、検察官とは本当に酷な仕事です。伊達原にとって司法制度が揺るがないようにすることは、検事正としての守るべき正義の1つでもあるんですよね。もしかしたら(世の中の)冤罪事件とされているものの背景には似たようなことが起こっていたのかもしれない。そんなことが想像できるようになっていると思います」と投げかけている。 また、宮崎陽平監督(『VIVANT』『マイファミリー』『日本沈没』など)は「第8話の伊達原泰輔(野村)がびっくりするほどに悪役だったので、視聴者の皆さんとしてはどう感情移入していいか分からないかもしれませんが、伊達原の人間的な部分もこれから描かれていきます。1人の検察官の必死さの裏返しとして観てもらえたら。第9話では、志水が明墨に尋問される前はどんな人物だったかを含め、より糸井一家殺人事件が詳細に描かれます。どういう経緯で明墨、桃瀬、伊達原が絡んでいくのかに注目していただきたいです」とコメント。 さらに、嶋田広野監督(『パパと娘の7日間(2022)』『その恋もう少しあたためますか?』)は「第4話で登場した桃瀬礼子が再び第9話で登場するので、そこにも注目してほしい。最初に登場してから時間がたっていますが、彼女の存在を意識できるように細かい仕掛けをしているので。それに、伊達原や桃瀬だけではなくて、今までスポットが当たっていなかったキャラクターにも動きがあるかも…」と終盤に向けてさらなる展開を示唆した。
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