「55回目の試験で初めて運転免許を取得」挑戦し続けるダウン症タレント・あべけん太さん「今年はホノルルマラソンを目指します」
今年、ダウン症初のフルマラソンに挑戦するタレントのあべけん太さん。実の兄でけん太さんの個人事務所社長でもある安部俊和さんとともにお話を伺いました。(全2回中の1回) 【写真】「ケーキの前でピース!」運転免許を取得したときの家族写真や、あべけん太さんのひとり暮らしの素敵なお部屋公開(全11枚)
■兄弟での完走を目指してギネスに申請 ── ホノルルマラソンに向けてトレーニング中とうかがいました。 けん太さん:そうです!週1回トレーニングをしていて、3キロ、5キロ、10キロまで走れるようになりました。 俊和さん:けん太が走っているところは見たことがなくて。最初は「どうかな」と思ったんですが、週1回パーソナルトレーナーさんについて走る練習と毎日自宅での筋トレを始めてから、3か月ほどで10キロまで走れるようになりました。けん太は、小さい頃に水泳を習っていて運動神経は悪くないですし、何をするにも一つひとつ時間をかけて積み重ねていくことは得意なんです。
── どうしてフルマラソンに挑戦しようと思われたのですか。 俊和さん:ダウン症の人がフルマラソンを走ったケースは今までにほとんどないので。あべけん太が挑戦することで、日本中、世界中にポジティブなメッセージを発信できるんじゃないかと思いました。僕も一緒に走るんですけど、健常の兄とダウン症の弟でフルマラソンを完走した記録はないらしいので、ギネスに申請しています。ギネスは、先に宣言しておかないと認められないんですよ。
── 走るのは楽しいですか。 けん太さん:最高です! 俊和さん:でも「膝が痛い」と言ってるよね。 けん太さん:そうなんです!あと、こわいのが熱中症。35度の中で走ったら、「キューバタン!」で、「ピーポーピーポー」ですよ。水を飲んで、プロテインも飲んで、ぶっ倒れないようにします。 俊和さん:アクシデントもあると思うし、結果はどう出るかわからないですけど、覚悟を決めて挑戦すると、また新しい展開がうまれるんじゃないかなと思います。その先の景色が変わるというか。