福岡市・名古屋市8人グループ、空き巣など102件で被害総額8093万円…「闇バイト」応募メンバーも
福岡、愛知両県警は29日、福岡市や名古屋市に住む男8人の窃盗グループが、福岡、愛知、京都など7府県で2023~24年に発生した空き巣など102件(被害総額8093万円相当)に関与したことを確認し、一部を窃盗容疑などで福岡地検などに送検して捜査を終結したと発表した。 【写真】窃盗犯に割られた窓ガラス(2022年5月、福岡県筑豊地区で)
男らは「情報屋」から提供を受けた資産家の情報などを基に、事件ごとにメンバーを入れ替えながら盗みを繰り返していた。捜査関係者によると、愛知を拠点とする一部のメンバーはSNS上の「闇バイト」の募集に応じて事件に参加していたという。
発表などによると、グループは愛知と福岡に拠点が分かれており、地元の知人らでつくる福岡グループでは、福岡市早良区、自営業の被告(32)(窃盗罪などで起訴)を中心に、複数人で共謀してハンマーで窓ガラスを割って侵入する手口で空き巣を繰り返していた。男らは「借金があり金に困っていた」などと供述しているという。
また、愛知県で発生した事件では、情報屋とみられる名古屋市中区の運送業の容疑者(35)が「あの家には大金がある」といった情報を提供していたといい、同市では現金約205万円やピアスなど約70点(2378万円相当)が盗まれた事件への関与も確認された。