対NPB初戦でみせた泥臭さ。ファーム新規参入球団「くふうハヤテ」が垣間見せた実力とこれからの課題
チームにとって記念すべきNPB球団との初対戦は、投打の両面で粘りを見せ、引き分けに持ち込んだくふうハヤテ。まさに試合前、赤堀監督が選手たちに伝えていた「泥臭さ」を実践したような試合となった。 「本当によくがんばったと思います。(NPB相手に)一応、戦えたということは、選手たちにとってもチーム全体にとってもよかった。ミスが出るのはよくないのですが、気持ちの部分が出ていました。1点を取られても『なんとかこの1点で(凌ぐ)』とか『2点目や絶対にやらないぞ』という気持ちが、ピッチャーにも野手にも出ていたのかなと思っています」 しかし、新チームの指揮官はこう続ける。 「まだまだ、もっと食らいついていかなきゃいけないと思っています。今日は良かった試合だったと思いますが、これに甘んじていてはいけない。(相手も)まだベストじゃないと思うんですよ。今後、ベストなメンバーが来たときに、また違う形になると思うので、もっとね、引き締めていかなきゃいけない。やっぱりもっともっと上を目指していかないといけないので」 目指すべき場所のレベルの高さをそれぞれが実感しながらも臆することなく、まずは結果を示すことができたNPB球団との初対戦。今後、立ちはだかるであろう様々な課題をチームと選手一人ひとりがどう乗り越えていくのか。新たな挑戦はまだ始まったばかりだが、この1年で多くの可能性を見せてくれることを期待したい。 取材・文●岩国誠 【著者プロフィール】 岩国誠(いわくにまこと):1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとwebライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。
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