大きな津波に警察署が飲み込まれたら… 住民の安全を守るための高台への機能移転の訓練 秋田
11月5日は津波防災の日です。もしも、大きな津波が押し寄せ警察署が波に飲み込まれたら、どのようにして住民の安全を守るか。警察署の機能を高台に移転する訓練が行われました。 秋田市の北部を管轄する秋田臨港警察署。その名前の通り海からほど近い場所に庁舎があります。訓練は最大震度6強の地震が発生し警察署に津波が押し寄せ、水道や電気が使えなくなるなど警察署の業務が行えなくなったという想定で行われました。 秋田市の津波ハザードマップを見るとこのエリアは濃いピンク色で示され、最大クラスの津波が発生した際ビルの3階程度までの浸水が想定されています。警察署の機能が失われた場合、どのようにして住民の安全を守ることができるのか。まずは、移転に向け無線や救命胴衣など災害発生時の初期対応に必要なものを車に積み込みます。津波が引いた後はがれきで道路が塞がれている恐れもあります。 そうした場合に備え海沿いの道を避けて向かった先は海抜約20mの場所にある秋田県立大学です。到着した後は救助の拠点になる災害警備本部を設置。ホワイトボードに被害状況をまとめたほかアンテナを立てて無線がスムーズに繋がるかなどを確認しました。今回訓練に参加したのはほとんどが若手の警察官です。自分が勤める地域の特徴を理解して備える姿勢を身に着けてもらうことも狙いです。 秋田臨港警察署ではいざという時に署員全員が対応できるように今後も継続して訓練を行いたいとしています。
秋田朝日放送