「最近テレビで見ないな」と思っていたら、人気沸騰中の「麻辣湯」チェーンを手掛けていた! あの石神秀幸が「麻辣湯チェーン」を営む深い理由
麻辣湯(マーラータン)。中国で親しまれている春雨や野菜などの具材を煮込んだスープのことである。発祥は四川省と言われているが、現在は中国全土はもとより世界中に広がっている。 【画像10枚】トッピング3品+春雨で925円! 石神さんが手掛ける「麻辣湯」チェーンはこんな感じ 味や製法もお店によって千差万別だが、スープに“麻(マー)”と表現される、ビリビリと痺れる辛さをもたらすスパイス「花椒」と、ピリ辛を意味する“辣(ラー)”をもたらす唐辛子を使う。薬膳スパイスがたっぷり入るのも特徴だ。17日のTBS系「マツコの知らない世界」でも取り上げられるなど、最近、人気を集めている。
■火付け役は意外なあの人! 日本では「七宝麻辣湯」というお店が火付け役で、都内を中心に人気が広がっている。なんとこのお店を手掛けるのはフードライター、飲食コンサルタントとして活躍するあの石神秀幸さんだ。 【画像10枚】「体に優しい」「トッピングも辛さも自由自在」…。「神の舌」を持つ男・石神秀幸が手掛ける「麻辣湯」チェーンはこんな感じ 石神さんが各地を食べ歩く中で出合った「麻辣湯」を日本に持ち込んだのだ。
石神さんに対し、「最近テレビで見かけないなあ……」と感じていた読者もいるかもしれないが、ここ十数年は、ずっと麻辣湯に向き合っており、今や専門チェーンを営むまでになっていたのだ。 そんな石神さんのこれまでの人生と、セカンドキャリアについて伺った。 ■グルメ漫画との出合い 石神さんの食べ歩きのきっかけは、小学生の頃に読んだ漫画『美味しんぼ』。 『美味しんぼ』を読んで料理に興味を持った石神さんは、中学時代から一人で食べ歩きを始めた。アルバイトをしてお金を稼いで、ガイドブックを片手にそば、洋食、ラーメン、カレー、スイーツなど名店と呼ばれるお店を食べ歩いた。
当時から意図的に食べるという行動をしてきた石神さんは、その料理の中に何が入っているか、塩分量はどれぐらいかなど、料理の味を見て感じる力がおのずとついていった。 高校時代からは飲食店でアルバイトをしていたが、自分が料理人になりたいと思ったことはなかったそうだ。その後の活躍は推して知るべしで、いつしか石神さんは「神の舌を持つ男」と呼ばれるようになっていた。 飲食店のプロデュースやコンサルティングをやる中で、2004年、旅行先のシンガポールでとある食べ物と運命的な出合いをする。「麻辣湯」である。