戦闘機開発の英国撤退に警鐘 防衛戦略に打撃、信頼失墜と
【ロンドン共同】日本が英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機について、英政権内で開発費への懸念が浮上しているとの見方が出ていることを巡り、英シンクタンクIISSは19日、英国が代替案を示さずに撤退すれば国際社会での信頼の失墜につながるとの分析を発表した。中国を見据えた防衛戦略上の打撃にもなると警鐘を鳴らした。7月に発足した労働党政権は防衛戦略の見直しを進めている。 IISSは中国の空の戦闘能力が著しく向上しており、日本だけではなく英国にも大きな不安要素と指摘。米戦闘機F35を購入しても次期戦闘機の穴埋めにはならず、中国とロシアの連携強化に対抗する上でも開発は重要と強調した。