【都知事選告示】増田寛也氏が第一声(全文) 都政の混乱に終止符を打つ
東京都知事選が14日に告示され、元総務相の増田寛也氏が千代田区の事務所前で第一声を上げ、「都政の混乱に終止符を打つ」などと訴えた。 増田寛也氏が第一声「都政の混乱に終止符打つ」 都知事選告示
都が抱える3つの不安の解消に努めたい
増田:都知事選挙に立候補いたしました増田寛也であります。都政の混乱に終止符を打たなければなりません。今、都政には課題が山積をしている。私はまず都が抱える3つの不安の解消に努めます。 1つ目の不安、子育てに対する不安であります。待機児童8000人。実際にはもっと多い、大変お困りの親御さんたちがいっぱいいらっしゃる。私は知事就任して1カ月以内に待機児童解消の地域別のプログラムを作ります。国や地元、区市町村と連携をしてこのプログラムを確実に実行していく。必要なら、おそらく予算も足りないでしょう。補正予算をつぎ込んでもこの待機児童の解消に努めてまいります。 2つ目、高齢化に対する不安の解消。10年以内に50万人の75歳以上の方が増えます。大変皆さん、不安に思っておられます。こうした高齢化に対しての対応をきちんと進めてまいります。 3つ目、災害に対する不安の解消。首都直下地震、いつ起こるとも分からない。最悪の場合には61万戸の家屋が焼失、倒壊すると言われております。政府の首都直下地震対策検討ワーキングの私は責任者として、この対策の樹立に努めてまいりました。災害に強い東京にする、ハード面でもソフト面でもこうしたビルのロビーを帰宅困難者に開放させる、こうしたソフト面の対策も強力に進めてまいります。 3つの大きな不安の解消とともに、一方で2020年、オリンピック・パラリンピック、この準備が今、遅れています。世界に確実に喜びや感動をお届けしなければなりません。チャレンジドの方、ボランティアの方、皆さん方に参加をして喜びを全世界にお届けしたい。このオリンピック・パラリンピックの準備を急ぎます。都民の負担を最小限にして、そして大変素晴らしい夢のあるオリンピック・パラリンピックの実現に努めます。 東京には世界中から大勢の観光客の人たちが来る。今年間2200万人、日本に立ち寄られる外国人観光客の60%はここの東京に来るんです。おもてなしをもっと良くしていく。ハードの利便性を高める。そうすればまだまだ増えます。東京だけじゃなくてそうした人たちが地方にも行くようなそういうやり方をすれば、東京も地方もそして海外から来た人たちも大変満足度が高まります。 産業、中小企業、99%の中小企業の人たちのお話に丁寧に耳を傾けて、こうした皆さん方の力をもっともっと伸ばしていかなければなりません。働き方の改革も大事です。働く現場で汗を流してる皆さん方、そうした1人1人の皆さま方にしっかりと耳を傾ける。 女性の活躍も大変重要です。子育ての不安から解消する。女性が社会でもっともっと活躍できるようにしていく。都庁の中でも私はすぐに幹部職員にどんどん女性を登用して、女性の意見を都庁の政策の中にしっかりと反映をさせていきたいと思います。 そして最後に2020年以降の東京のしっかりとしたグランドデザインを描くこと。オリンピックは1つの通過点、その後の東京にオリンピック・パラリンピックのエネルギーをどのように伝えていくのか。自然エネルギーをもっと活用して、循環型社会、環境都市に東京を切り替えて、交通体系を整備をする。まだまだやるべきことがいっぱいあります。 私は知事になるのが、知事になることが目的ではありません。知事になって何をするのか、知事になって都民の皆さまが何をお返しできるのか。これを本当に真剣に考えてまいりました。人口問題しかり、東京の抱えてる問題を外から見ることによって、東京の処方箋をしっかりと描いてまいります。 東京生まれ、東京育ち。私はふるさとが東京であります。外から見て東京のいいところ、そしてこれから変えなければいけないこと、そうしたことをずっと見てまいりました。今度はそういったことを実行する、その責任者として、私の使命感として確実にこれを実行してまいります。そして、都民の皆さま方にお約束したことをお返しをすることによって世界一の東京を築いていきたい。どうぞ皆さま方、17日間という短い選挙期間でありますが、この私にご支援を賜りますように、心からお願い申し上げまして、第一声のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。 男性:増田寛也からの、皆さまに心を込めてのお訴えでございました。絶対に負けられないこの選挙です。皆さん東京のリーダーは増田寛也しかいませんよね。大きな拍手を今一度お願いをいたします。続きまして、だい。 (完)