鈴木選手(館山出身)が銅メダル パリパラ男子車いすマラソン(千葉県)
8日に行われたパリ・パラリンピックの陸上男子マラソン(車いすT54)で、館山市出身の鈴木朋樹選手(30)=トヨタ自動車所属、房南中出身=が銅メダルを獲得した。 鈴木選手は序盤、3位をキープ。35キロ付近で2位に順位を上げたが、並走状態だった選手にラストスパートでかわされ、2位と4秒差の1時間31分23秒でゴールした。 鈴木選手の母校・房南中では9日、卒業生の銅メダル獲得に盛り上がった。鈴木選手が在籍当時に体育教諭として指導していた関口尚道教頭(51)も、教え子の活躍を喜んだ。「教え子の一人が、パラリンピックという世界の舞台でメダルに輝いたことを誇りに思う。夢を持たない子どもたちが多くなっている中で、諦めずに頑張る姿を見事に体現してくれた。頑張る姿を見て、生徒たちの刺激になったと思う。『おめでとう』と『ありがとう』を伝えたい」と祝福した。 鈴木選手は、生後8カ月のときの交通事故で脊髄を損傷し、4歳で車いす陸上に出合った。パラリンピック出場は東京大会に続いて2回目。パリ大会ではマラソンの他、トラック競技にも出場し、男子1500メートル車いすT54では、7位に入賞した。