その洗浄力に死角なし! やっぱりスゴいぞ「超音波洗浄機」キャブレター編
超音波洗浄機の登場です!
そんな時こそ超音波洗浄機の登場です。 ここでまずは、超音波洗浄のメカニズムについて簡単におさらいしておきます。 「超音波洗浄機」は、超音波を発生させることで細かな汚れや固着した油分を分解し、除去することができます。一般的には、水や適した洗剤を入れ、対象物を浸して超音波を当てることで洗浄します。 超音波洗浄の原理は、液体内で微小な気泡(超音波)を発生させて、それが瞬間的に崩壊する「キャビテーション」という現象を利用しています。この気泡の崩壊が生み出す強力なエネルギーが、物体の表面や細かな隙間に入り込んで、汚れを剥がし取ります。 例えるならば、バスタブに小さな爆弾が何千個もあって、それらが一斉に「バン!」と爆発するようなものです。ただし、この爆発はとても小さく、水の中でしか起こりません。 超音波洗浄機は特別な音(人には聞こえない超音波)を使って、水の中で微小な爆発を起こします。これらの爆発は、汚れがついた物の表面にとても小さい気泡を作り、それが爆発することで、汚れを「叩き落とし」ます。これが超音波洗浄で物をキレイにする原理です。 つまり表面からの物理的な「攻撃」が届きにくい、複雑な内部構造を持つキャブレターにとって超音波洗浄はまさにうってつけなわけです。
洗剤は信頼と実績の「メタルクリーンα」
今回の洗剤は「メタルクリーンα」を使います。 安心の信頼と実績でその洗浄力は折り紙付き。キャブレターの汚れに対しても強力で、メタルクリーンαで「煮込む(!)」ことによって手がつけられないほど汚れたものでも洗浄することが可能なのです。 そんなわけで、お湯で「メタルクリーンα」をしっかり解かして超音波洗浄機にセット。 キャブレターの部品を付け込んだらスイッチオン! 「ぶーん」という超音波洗浄機特有の音を立てて洗浄開始です。 スタート直後は真っ白で綺麗な微細な泡が湧き上がってきますが10分もしたら・・・コレですよ!! キチャナイな、おい!! 汚れが浮き出るとかそんな次元じゃない。ていうか、さっきソーダブラストで外側もメインボアもけっこう掃除したはずなのに。はたして一体このキャブレターのどこにこんな汚れがあったのでしょうか・・・? そしてさらに10分ほど超音波洗浄をすると、表面に油まで浮いてきました。 汚いをはるかに通り越して、それはまるで油ギトギトのがっつり系家系ラーメンスープ。むしろ美味しそうに見えるんですけど~!!!(お食事中の皆様どうもすみませんでした)