ニャンニャンニャン、2月22日「猫の日」で過熱ネコノミクス商戦 ねこぶらっしゅ、肉球フィナンシェで癒やしを
猫の鳴き声「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで2月22日は「猫の日」。中国地方の小売店や飲食店が、猫をモチーフにした商品やメニューを用意している。愛猫家向けのイベントを計画する商業施設もある。猫が生み出す経済効果「ネコノミクス」に期待し、多彩なグッズやサービスで客を招く。 【画像】ねこぶらっしゅ、肉球フィナンシェ JR広島駅(広島市南区)の商業施設エキエ内で地域の特産品を販売する「しま商店」には、猫関連のグッズが大集合。猫をモチーフにしたコースターや食器など約10点が並ぶ。 新発売の猫用ブラシもその一つ。熊野筆製造の晃祐堂(広島県熊野町)が開発した「ねこぶらっしゅ」は、化粧筆と同じ毛先で、毛を短くして弾力も兼ね備える。自ら飼い猫に使っている土屋武美社長は「柔らかい肌触りで、自宅の猫も気持ちよさそう」とほほ笑む。 ホームセンターのカインズ(埼玉県本庄市)は26日まで「にゃん祭り」を開催中。猫用のベッドやおもちゃの詰め合わせなど約50点を特別企画品として売っている。広島レクト店(広島市西区)のほか、岡山、鳥取県の店舗などでも開いている。 ネコノミクスの規模は侮れない。経済効果の分析の第一人者である関西大の宮本勝浩名誉教授は、国内で飼育されている猫全体で2024年の1年間に2兆4941億円に上ると試算。「たかが猫ではあるが、されど猫」と解説する。 飲食店も猫にあやかる。猫をモチーフにした雑貨約500点を販売する中区のカフェ「猫かっとん」は、27日までの期間限定でスペシャルパフェを出す。猫の顔をかたどったイチゴとバニラのアイスや肉球を模したフィナンシェなどを盛った。「猫の日の盛り上がりは年々高まっている。かわいい猫で癒やされてほしい」と西坪佳那子店長。水曜と木曜は定休日だが猫の日は営業する。 商業施設の広島マリーナホップ(西区)は23日午前11時から午後5時に「マリホネコフェスタ」を初めて開く。猫写真家の沖昌之さんとフリーアナウンサー本名正憲さんのトークショーのほか、物販やワークショップもある。25日から3月24日まで沖さんの写真展を開く。約30点が集まり、グッズも販売する。
中国新聞社