「若者も選挙に関心を」 市選挙管理委が啓発漫画パンフ作成【山口】
山口市選挙管理委員会は、若年層向けの選挙啓発漫画パンフレット「ようわからん!選挙がマンガでわかる本」を作成した。4こま漫画と選挙のコラムを通じて選挙制度や手続き、豆知識を網羅。市内の各学校で行う出前授業での活用や啓発活動での配布で、投票率の低い若者へ選挙へ行くよう促していく。 市選管によると、市内で過去10年に行われた選挙での若者の投票率は20%前後で推移し、全国平均を下回っている。昨年4月の県議選では、18~29歳の有権者は1万8795人いたが投票したのは3707人だった。 この状況を改善しようと、2020年6月~23年12月に好評を博していた同事務局のインスタグラムで連載した作品をまとめた。職員が内容を考え、市内在住のイラストレーターがイラストと漫画を担当した。 分かりやすく、ためになる漫画だけではなく、投票時の不安や疑問を払拭(ふっしょく)できるよう「選挙あるあるコラム」を設けた。住民票の異動や不在者投票など手続きや制度について解説している。 同事務局の大賀海渡さんは若年層の投票率の低さについて、住民票を異動していないことや社会との接点の薄さを挙げる。「パンフレットを通じて選挙に関心を持ち、投票に足を運んでもらえれば」と話している。 2000部を作成。中央5丁目の市役所別館の同事務局で配架。市役所ホームページからダウンロードできる。インスタグラムでは漫画を短い動画にして配信している。