退団会見一問一答 宝塚月組トップスター、月城かなと サヨナラショーの最後は「2人で終えられたらいいなと」
宝塚歌劇団月組トップスター、月城(つきしろ)かなとが12日、兵庫・宝塚大劇場で退団公演「Eternal Voice」「Grande TAKARAZUKA 110!」の千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。サヨナラショー上演後、会見に出席。以下、一問一答 【写真】サヨナラショーを上演する月城かなと --黒えんびを選んだ理由は? 「まだ東京公演がございますので、まだトップとして、男役として、芸名じゃない自分に戻るのはまだ早いかなと。宝塚大劇場ではえんび服を選ばせていただきました。(昨年6月に亡くなった振付師の)羽山(紀代美)先生が常々『黒燕尾は飾りなしで。それが一番男役がすてきに見える』とおっしゃっていたので、その思いを自分も体現したくて、飾りなしのえんびを選ばせていただきました」 --あいさつでは舞台の神様がと 「きょうまで無事に公演ができたこと、千秋楽の日に組のみんなが楽しそうに公演ができていたこと、そして無事に幕が下りること。いつもトップは無事に幕を下ろさなければと思っていたんですけど、今日は1人の退団者としての気持ちもありましたので、こうやって無事に千秋楽を迎えられて一人の退団者として大階段を下りてごあいさつができることに舞台の神様がいつも見守ってくださって、退団者や組のみんなに力を与えてくれるんだなと思いました」 --最後の大階段の景色は 「私より前の退団者が下りるのも全員見守っていまして、それぞれ名前を呼ばれてすがすがしい顔で下りていく。自分が階段下りて見た景色よりも、下級生の横顔を今はすごくよく覚えています。みんなすがすがしく、晴れやかな顔をしていたのでそれに力をもらって自分も階段を下りることができました」 -舞台上で礼(真琴)さんとはどんな会話を? 「ちょっと秘密で。お願いします」 --サヨナラショーに込めた思いは? 「一番に思いついたのは退団者のみんなに「Compass of Your Heart」(Rain on Neptune)がとてもいいと思いまして。歌詞がすてきな曲ですし、自分の曲よりそれが先に思い浮かびました。最後は(海乃と)2人で終えられたらいいなというのが私の希望でして。全員だったり1人で終わることが多いんですけど、今まで一緒にやってきてくれた海乃美月とのサヨナラショーでもございますので、私の中で2人の思い出深い瞬間だった曲を選ばせていただきました」 --宝塚大劇場とは?