「闇バイト」に関わらないで 若者目線で訴える啓発動画コンテスト 表彰式
全国各地で相次ぐ強盗事件など、「闇バイト」によって犯罪に巻き込まれる若者があとを絶たない中、闇バイトに関わらないよう訴える啓発動画コンテストの表彰式が26日、宇都宮市で開かれました。 啓発動画コンテストは、若者たちが闇バイトに関わらないようにするために若者の目線で訴えてほしいと、栃木県内の高校と専門学校を対象に栃木県警が開いているものです。8作品の応募があった中から、審査を経て受賞した作品の表彰式が県警察本部で行われました。 最優秀賞に選ばれたのは、宇都宮メディア・アーツ専門学校が制作した『闇バイトの恐ろしさ』です。SNSで見た「高収入を得られる」という言葉に釣られ、中身が分からない荷物を運ぶバイトをしていた若者が警察官に呼び止められるという、1分ほどのストーリーとなっています。 この動画をてがけた宇都宮メディア・アーツ専門学校の1年江幡心夏さんは「闇バイトに一度でも手を染めてしまったら人生がくるってしまうので、絶対にやめてほしい。(この動画を見たら)心のどこかに留めておいてほしい」と話しました。 また、優秀賞には、日常に潜む闇バイトの危険性を表現した足利デザイン・ビューティ専門学校と、オリジナルの歌とダンスで闇バイトに関わらないように訴えた宇都宮アート&スポーツ専門学校が受賞しました。初めて高校から応募した宇都宮文星女子高校は特別賞を受賞しました。 最優秀賞と優秀賞に選ばれた動画は、栃木県警のYouTubeやインスタグラムに掲載されるほか、県内の高校や専門学校に提供される予定です。 栃木県警の生活安全企画課・黒嶋聡犯罪抑止対策官は「若者目線でつくられた動画は、若者が受け入れやすいと感じる。闇バイトはアルバイトではなく、犯罪行為。もし応募してしまった場合はすぐに警察に相談していただき、犯罪行為を犯さないようにしてほしい」と訴えました。
とちぎテレビ