松下洸平、地上波ドラマ単独初主演で無愛想な学校医役に「僕も笑いたいな~」<放課後カルテ>
松下洸平が、10月スタートの新ドラマ「放課後カルテ」(毎週土曜夜9:00-、日本テレビ系)で、地上波ドラマ単独初主演を務める。松下は、超偏屈な「学校医」牧野を演じる。 【写真】原作の「放課後カルテ」の表紙に描かれる牧野や子供たち ■保健室ヒューマンドラマが始まる 原作は、日生マユの人気マンガ「放課後カルテ」(講談社「BE・LOVE」所載)。世代を超えて多くの読者から愛されている作品の初めてのドラマ化となる。 本作の主人公は、学校医として小学校に赴任してきた小児科医の牧野。文句ばかりで口も態度も大きい問題ドクターだが、鋭い観察眼で“言葉にできないSOS”を見抜き、未来へ向かう子ども達の背中を押す保健室ヒューマンドラマ。 ■松下洸平は無愛想な学校医・牧野役 松下演じる牧野先生は、学校医として小学校の保健室に常駐することになった小児科医。常に無愛想で、児童からは怖がられ、文句ばかりで教師からも不評。しかし、病気を診る目だけは確かで、児童の小さなサインを見逃さず、隠れた病とその原因に向き合うキャラクター。 第一報ビジュアル撮影で、松下は小学生4人と共演。原作の牧野と同じく白衣にメガネ姿の松下は、ぶっきらぼうなキャラクターを表現するため、険しい表情でカメラ前に登場。しかし、無邪気な子どもたちの笑顔につられ、思わず「僕も笑いたいな~」と本音が漏れる場面も。そして、無事、撮影終了後には、我慢していた笑顔も解禁し、子どもたちと声を合わせて「お疲れさまでした!」とあいさつを交わした。 ■松下洸平コメント ――原作を読んでの感想は? 僕が知らない世界でした。小学生が抱えている悩みや目に見えない病、自分はあまりにも無知だなと感じましたし、大人と同じように子どもたちも様々なことで日々悩んでいて、助けを求めているんだとも。それと同時に、教師や親御さんたちも、学校や家庭の中で色々な苦労をされていて、一生懸命になることで逆に自分を追い込んでしまう事もあったり。そういう悩みは学校の中だけに限らず、大人の社会にも通じるところがあるなとも感じました。 ――牧野という主人公は、ぶっきらぼうで口も悪く、松下さんのイメージとは大きく離れたキャラクターだと思います。こういった役は松下さんにとって演じやすいですか?それとも難しいですか? 難しさと楽しさがあると思っています。僕なりの解釈ですが、牧野先生をただのツンケンした、何を考えているのか分からない人にはしたくないというか。彼は誤解を生んでしまうことも多々あるのですが、そこには信念や、医師としての思いも詰まっているんだと思います。時々抜けていたり、児童たちにいじられる愛らしい部分もあったり、全部ひっくるめて、視聴者の皆さんに「も~、牧野先生~(笑)」って思いながら見守っていただけるような、そういうキャラクターになれたらと思っています。 ――今日も子どもたちと一緒の撮影でしたし、小学校が舞台なので、撮影現場には子どもたちがたくさん来ると思います。楽しみなこと、不安なことはありますか? 今日の撮影は4人でしたが、ドラマの現場には30人、40人…こればかりは接してみないことには分からないので、でも、せっかく一緒に作品が作れるわけですから、まずは真正面からぶつかっていこうと思います。みんなで遊んだりもできたらきっと楽しいですよね! ――牧野は小学校の保健室の常駐医ですが、ご自身の保健室の思い出は? 僕自身はあまり保健室にお世話になる子どもではなかったような気がします。当時は擦り傷を作っても「唾つけておけば治るよ!」みたいな(笑)。 ――最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。 学園ものでもあり、医療のお話でもあり、2つの側面を持つ新しい作品になるのではないかと思います。子どもたちが主役でいてほしいドラマです。子どもたちの抱える悩みや病に触れることで、僕たち大人が気づかされる部分もたくさんあります。学校という場所で、出会ったことのない人数の子どもたちと向き合うことで、牧野自身も成長していきますので、ぜひ視聴者の皆さんにも優しい目で「牧野先生、頑張れ!」って見守っていただきたいと思います。毎話ちょっとほっこりして、少しでもプラスな気持ちになれるようなドラマを力を合わせて作っていけたらと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください! ■原作・日生マユコメント 連載終了から6年たってのドラマ化、いまだ信じられない気持ちです。 松下洸平さんが演じてくださる牧野先生と子ども達が生きる世界、一視聴者としてとても楽しみです! 漫画ではなかったオリジナル展開も描かれる予定です。たくさんの方にドラマ版放課後カルテ、楽しんでいただけたらうれしいです! ■日本テレビ コンテンツ制作局 プロデューサー・岩崎秀紀コメント 日生マユさんがたくさんの取材を重ね、心血を注いで描き上げた漫画『放課後カルテ』。ドラマ化させていただけることを本当にうれしく思います。初めてこの漫画に出会ったとき、「これは私の物語かもしれない」と、おこがましくもそう思いました。そう思うのは、きっと私だけではないと思います。 私も、小学生の頃、保健室へよく行く児童でした。今となっては笑って話せるようになりましたが、父に無理矢理入部させられたサッカークラブの活動がある日にだけ、なぜか体調が悪くなって保健室へ行き、母に迎えに来てもらっていました。やがて母には「サッカーがある日だけ具合が悪くなるのね。根性なし」と言われ、自分が嫌になっていきました。しかし、今回のドラマ化にあたって取材を重ねていくと、実はそこには「気づけていない病」があったのではないか、と思わされました。今の小学生もそうかもしれない。子ども達はきっと、見えないところで色々なものを抱えています。そして、それを理解したくても気づけない親御さん、日々のお仕事が多くて児童一人一人と向き合う時間がない先生方もいるかもしれません。普段お子さんと関わらない人でも、学生時代の記憶や、今の生活にも当てはまる部分があると思います。 この物語の主人公・牧野先生は、病気に徹底的に向き合う中で、やがてその原因にまで迫ろうとします。牧野の言動は時に厳しいですが、児童本人すらも気づけなかったことを見つけてあげる。それが彼の役目になっていきます。私が行っていた保健室にも、牧野先生がいてくれたら、もう少し楽に生きられたかもしれない。そう思いました。 そんな牧野を演じて下さるのは、松下洸平さん。ドラマ化を考えているとき、本当に、松下さん以外考えられない!とオファーしました。病気に対しては真剣だけど、どこか人としては抜けている。偏屈だけど愛らしい、新たな松下洸平さんの魅力に、きっと毎週クセになることと思います。 ■第1話あらすじ 小児科医の牧野(松下)が、「学校医」として東多摩第八小学校に赴任した。仏頂面で「保健室にはなるべく来ないでもらいたい」と言い放つ牧野に、児童たちも、6年2組の担任・篠谷も唖然。牧野は医師を学校に常駐させるという新たな試みで大学病院から送られたのだが、その影にある事情を抱えていた…。 その日、いつものように保健室にやってきた児童・ゆき。授業中にもよく居眠りをしてしまうゆきは、保健室で寝る時間が心のオアシスだったが、「勝手に寝るな」と牧野に言われ、その平穏が破られる。 一方、やんちゃな児童・拓真は、裏山の立入禁止エリアにカッコいい秘密基地を発見したと大興奮。興味を持った宏哉と大和を引き連れて、裏山に行くことに。しかし、体調が良くないことを隠していた拓真は、藪の中で突然倒れてしまう…。篠谷と共に現場に向かった牧野は、拓真の症状を見て即座に病気を絞り込んでいく。 数日後、一向に居眠りが改善しないゆきについて、牧野に相談しに来た篠谷。児童の本心を理解する難しさを吐露する篠谷だが、気持ちを理解してくれない牧野と、言い合いになってしまう。するとそこに、ゆきがグラウンドで倒れたという知らせが届く。