ジェシカ・チャステイン、ジュリアード音楽院から名誉博士号を授与される
2021年の映画『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ハリウッドでもトップクラスの演技派として知られるジェシカ・チャステイン。母校のジュリアード音楽院から映画および演劇の分野への「卓越した貢献」を認められ、名誉博士号を授与された。
ジェシカは現地時間5月23日(木)に行われた授与式に出席。インスタグラムにその舞台裏を投稿した。動画にはガウンとキャップを試着する様子が写っている。キャップを被ってみたところ、どうやらサイズが合わなかったよう。「キツすぎる」とスタッフに訴えている。ジェシカはカメラに向かって「私の頭が大きいんだ。ショックだよね。多分頭が長いんだと思う」と語りながら手を前後に広げている。
キャップの縫い目を解いて大きさを調整してもらうと、ジェシカは他の受賞者とともに記念撮影。講堂で行われた式典に入場、名誉博士号を受け取った。カメラに向かってキスも披露している。
ジェシカは経済的に恵まれない少女時代を過ごしてきた。俳優の故ロビン・ウィリアムズが設立した奨学金を獲得したことでジュリアード大学に入学、道が開けたと語っている。ニューヨークに出てきたのもそのときが初めてだった。2012年のインタビューでは当時を振り返り「大変だった。こんな街で過ごしたことはなかった」と話している。「でも私が求めていたものすべてがここにはあった。それまで外国映画を見たこともなかったけれど、ここではリンカーンセンターが通りの向こう側にあった。ある日カフェテリアに座っていたらミハイル・バリシニコフが同じテーブルにいた。そこは私が小さい頃から夢見ていたすべてだった」。ジュリアード学院は授業も評価も厳しいことで有名。ジェシカは学生時代ほとんど遊ばなかったと話していた。「マラキーズというバーがあってみんなそこに遊びに行っていたけれど、私は4年間で2回しか行かなかったと思う」。今のジェシカがあるのが、天賦の才能のおかげだけではないのは明らか。これからもその努力で素晴らしい演技を見せてくれるはず。