南砺平高校付近で親子グマ駆除
5日午前7時半ごろ、南砺市大島(平)の南砺平高校駐車場付近で「クマを目撃した」と同校職員から南砺署平駐在所に通報があった。南砺署員や市鳥獣被害対策実施隊員が駆け付け、箱わなに入った親グマと近くをうろつく子グマを発見。子グマは同9時ごろ、親グマは同10時40分ごろにいずれも駆除された。 市によると、体長は親グマが約100センチ、子グマは約70センチで、いずれも体重は不明で雌だった。親グマは少し痩せていたという。 発見された現場は、南砺平高駐車場に隣接するイワナの養魚場。荒らされた形跡があったことから、市などが8月29日に箱わなを設置していた。 5日は親グマがわなにかかり、その付近を子グマがうろついていたところを目撃された。学校近くで人的被害が出る恐れがあったことから、署員が警察官職務執行法に基づき、市鳥獣被害対策実施隊員に命じ、わなのそばにいた子グマに発砲。その後に親グマも駆除した。
登校中だった南砺平高の生徒たちは、学校所有のバスや教員の車などで送迎し安全を確保した。日中の屋外活動は全て中止した。永井孝昌教頭は「素早く対応してもらいありがたい」と話した。