開花宣言をする松岡課長（右）と国宝松本城おもてなし隊

　国宝松本城のソメイヨシノが咲き始めたとして、長野県松本市は7日、桜の開花宣言をした。開花時期は平年並みで、観測史上最も早かった昨年に比べると14日遅い。 　松本城管理課の松岡由香課長が同日午前、外堀沿いの標本木とその周辺の桜に5～6輪咲いているのを確認し、着物姿の松本城おもてなし隊と共に宣言。「皆さんが待っていた日がようやく来た。黒い松本城と白い桜の絵はとてもきれいなので、ぜひ見に来てほしい」と話していた。 　お城の桜はしだれ桜などを含め約300本。ソメイヨシノは3月の低温や降雪で開花が遅れていたが、ここ数日の暖かな陽気で一気につぼみが膨らんだ。7日の松本の最高気温は24.4度。近所の自宅から買い物ついでに自転車で立ち寄った男性は「やっと咲いてこれからが楽しみ。観光客でにぎやかになるんじゃないか」と期待していた。 　ソメイヨシノの満開は今週末、見頃は2週間ほど続く見込み。本丸庭園内ではコヒガンザクラが早くも見頃を迎えている。10～17日は夜桜会が開かれ、各日午後5時半～午後9時は本丸庭園を無料開放する。