11月1日から自転車のルールが変わる…“ながら運転”や“酒気帯び運転”の罰則強化
FCT福島中央テレビ
11月1日から自転車のルールが変わります。改正道路交通法が施行され、ながら運転や酒気帯び運転の罰則が強化されます。酒気帯び運転の場合は、違反した人はもちろん、自転車を提供した人や酒を提供した人なども処罰の対象となります。 いわき市で軽乗用車と自転車の衝突事故 自転車に乗っていた88歳の男性が死亡 通勤通学など私たちの生活に身近な自転車、しかし、便利な反面、事故も絶えません。内閣府のまとめでは、自転車が関係する交通事故は、2023年1年間で7万2千件あまりと、前年から2千件以上増えていて、その対策は急務です。 【自転車が関係する交通事故】 2023年:7万2339件/2022年:6万9985件 悲惨な事故を減らすために、11月から変わるのが…自転車のルールです。危険な自転車の運転をめぐり、罰則が強化されます。 スマートフォンなどを手に持って運転中に通話する行為や、運転しながら画面を集中して見る行為。いわゆる自転車の「ながら運転」が新たに法律で禁止されます。 「ながら運転」をした場合には、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金。さらに事故を起こすなど、危険を生じさせた場合は、1年以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。 そして、酒気帯び運転も新たな罰則が設けられ、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されます。本人はもちろん、自転車やお酒を提供した人なども処罰の対象になります。 ■福島県警察本部 交通企画課 深谷康宏 調査官 「自転車の酒気帯び運転は、運動機能・判断力の低下で事故を起こすリスクが高くなり、事故を起こした場合の死亡・重傷の割合が高くなる非常に危険な行為」 今回「ゴジてれChu!」は、県警の協力のもと、お酒を飲んだ後の自転車の運転がどれだけ危険なのか、特殊なゴーグルを使って体験しました。 ゴーグルをかけると、視界が歪み、平衡感覚を失った飲酒状態が体験できます。 警察庁の調べでは、自転車の酒気帯び運転による死亡、重傷事故の割合は、30.8%と高く、命を落とすことにつながりかねない、非常に危険なものです。 【酒気帯び運転による死亡重傷事故率】 酒気帯びの場合:30.8%/飲酒なしの場合:16.3% ■福島県警察本部 交通企画課 深谷康宏 調査官 「自転車も車の仲間となっている。自転車を利用する人も車という意識を持っていただいて、交通ルールを守って安全に運転していただければ」