アニメ領域で成長著しいバンナムHDと東宝、資本業務提携へ「新規IP創出」視野に25億円規模
東宝株式会社と株式会社バンダイナムコホールディングスは23日、資本業務提携を行うことで合意したと発表した。オリジナルIPの共同企画開発および国内外での活用を見据え、両者相互での株式を取得する。 【画像】【表】東宝のアニメ部門は「前年比+90%増」と全要素で右肩上がりに(前期業績) 東宝はバンダイナムコHDの株式83万株(発行済株式総数の0.13%)を、バンダイナムコHDは東宝の株式46万株(発行済株式総数の0.25%)をそれぞれ取得する。両社とも取得価額の総額は25億円規模を予定している。 この提携により、両社はグローバル市場でのさらなる成長を視野に、それぞれの強みを生かした「新たなオリジナルIPの共同開発」「各種映像の共同製作・活用」などに取り組む方針を示している。 ことアニメに関しては、両社ともに成長著しい領域の一つ。東宝はアニメーションレーベル「TOHO animation」を立ち上げて以降「ハイキュー!!」を筆頭に「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」など多数の人気作アニメ化に携わっている。 →【関連】東宝、直近のアニメ事業は収入+90%と大幅伸長『呪術廻戦』配信から『SPY×FAMILY』上映まですべての指標が好成績(2024-04-17) 一方のバンナムHDもバンダイナムコピクチャーズやフィルムワークスを中心にIP展開を行っており、直近では「転生したらスライムだった件」「ブルーロック」などに関わる。また、同社は2024年内にアニメーション制作会社のエイトビットを子会社化、その他制作会社にも出資するなど、グループ内外の結束を強めている。 両社は本資本業務提携が2025年2月期の連結業績に及ぼす影響は現時点では軽微であるとしている。
市井