黒蜜が甘さ引き立てる 秩父の「喫茶 柞」 自家製クリームあんみつ こだわる厳選素材と製法がおいしさの秘密
埼玉県秩父市にある秩父神社境内の森は、古くからミズナラやケヤキなどの木々が林立し、「柞乃杜」(ははそのもり)として長年人々に親しまれている。喫茶柞は、同神社の社務所が入った建物「平成殿」1階に店を構え、建物竣工(しゅんこう)の1997年以降、地元、参拝客に憩いの場を提供し続けている。 100%日高産の栗使用 浦和区のアカシエ 極上モンブラン「彩の栗」 極細のペーストがふんだんにかけられた栗の山
歴史と風格が備わる神社の雰囲気に溶け込んだ、落ち着きある店内。神社門前の老舗和菓子店「八幡屋本店」が運営しているため、軽食メニューは甘味類が充実している。店前では、秩父神社のシンボルである梟(フクロウ)を型どった「梟サブレ」や、「和銅最中」など、秩父の特産物を生かした和菓子の土産品も販売する。 店内で味わえる人気の軽食は「クリームあんみつ」(税込み650円)。プリプリとした歯応えが絶妙の「寒天」、上品でなめらかな舌触りの「あんこ」、彩り豊かなフルーツの甘みを引き立てる「黒蜜」が手作りで、老舗店が長年こだわる厳選素材と製法がおいしさの秘密。 店主の甲池康子さんは「あんみつは、年配者にも若者にも好評。店内は、地元客と参拝客との交流の場にもなっているので、秩父観光の魅力を知りたければ、気軽に私や常連さんに話しかけてみてね」と笑顔で話す。 【メモ】喫茶 柞 秩父市番場町1の3秩父神社平成殿(電話0494・22・0262)。営業時間は午前9時半~午後5時半(ラストオーダー午後5時)。定休日は木曜日。秩父鉄道秩父駅から徒歩約3分。