【全日本】20周年記念試合で全員にボコボコにされた諏訪魔「苦労もありがたいのかもしれない」
<全日本プロレス:後楽園大会>◇22日◇東京・後楽園ホール 「諏訪魔デビュー20周年記念試合」タッグマッチが行われた。 Xだった諏訪魔(47)のパートナーは、諏訪魔が「いろんな事情があるんで『ごめんなさい』って言われちゃいましたよ」と話していた石川修司がまさかの登場。鈴木秀樹&近藤修司と戦った。 諏訪魔は「バカの時代」でコンビを組む鈴木を徹底的に痛めつけ、この日デビューし、この試合をリング脇から見守っていた長尾一大心(たいしん)にもなぜかイス攻撃。「デビューしたからいいんだよ」と暴君ぶりを発揮した。 しかし終盤に反撃を食らうハメに。途中で全日本の選手たちが大挙してリングに現れ、コーナーに寄りかかった諏訪魔にかわるがわるラリアットやボディアタックなどの攻撃を浴びせ、イス攻撃を受けていた長尾も諏訪魔にエルボーをお見舞い。鈴木&近藤に「行け」とばかりに押されて石川までもがパートナーにラリアットをたたき込んだ。 最後は鈴木のダブルアームスープレックスで諏訪魔が敗れて記念の一戦は終了した。 試合後にはリング上でセレモニーが行われ、70歳の渕正信が諏訪魔を祝福するとともに、これまで全日本プロレスをけん引してきた苦難の道をねぎらった。さらに天龍源一郎、武藤敬司がビデオメッセージを寄せた。 その後のバックステージでは諏訪魔は「ほんと感無量ですよ。全日本プロレスに残ってよかったなって思います」と笑顔を見せた後、「いや、本当に苦労がすごかったんだよ」と振り返った。 両脇にいた近藤と石川が「(全日本を退団した)俺たちのせい?」と聞くと、諏訪魔は「お前らのせいだよ!(笑い) でも、それもまたつながってくるんだよね、こうやってね。あの頃は分かんなかったから感情的になったりもしたけど、またつながってきたから。そこまで悪いものじゃなくて、ありがたいのかもしれない。良いことになる。それが20年やって気づいたことです」と穏やかな笑みを浮かべていた。