高校生の息子の大学受験。自宅から通える「私立」と一人暮らしで「国立」、費用はどちらが安いですか?
大学進学には何かとお金がかかるものです。大学の入学金・授業料はもちろんですが、もし遠方の大学に進み、一人暮らしをすることになれば家賃などの生活費がかかり、仕送りをしなければならない場合もあります。 親としては子どもに自由に進路を選んでもらいたいと思うものの、なるべく費用がかからない選択をしてほしいとも考えるのではないでしょうか。もし、自宅から通える私立大学と地方の国立大学で迷っている場合、どちらの方が費用は安くなるのでしょうか。 この記事では、自宅から私立大学に通う場合と一人暮らしで国立大学に通う場合の費用を比較してご紹介します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
自宅から私立に通う場合と自宅外から国立に通う場合の費用
金融庁が公表している「高校生のための金融リテラシー講座」内のデータによると、自宅から私立大学に通う場合、自宅外から国立大学に通う場合に大学在学中にかかる費用は下記の通りです。 ・私立大学に自宅から通う場合:入学金授業料等469万円+生活費157万円=626万円 ・国立大学に自宅外から通う場合:入学金授業料等243万円+生活費457万円=700万円 国立大学に自宅外から通う場合のほうが、74万円安いことになります。入学金や授業料は国立大学のほうが226万円安くなっています。しかし、自宅外から通う場合は生活費の負担が大きく、結果として国立大学に自宅外から通う場合のほうが多くの費用がかかってしまうということです。 大学によって入学金や授業料は異なるため、上記はあくまで参考とし、正確な費用は入学を検討している大学のものを確認することをおすすめします。
それぞれのパターンでかかる可能性のある生活費の項目
自宅から私立大学に通う場合、自宅外から国立大学に通う場合それぞれで発生すると考えられる生活費は以下のとおりです。 【自宅から私立大学に通う場合】 ・食費 ・通信費 ・娯楽費 【自宅外から国立大学に通う場合】 ・家賃 ・食費 ・水道光熱費 ・通信費 ・娯楽費 自宅から通う場合には、家族と一緒に生活をするため家賃や水道光熱費がかからないでしょう。また、外食を控えて家で食事をする場合は食費も浮く可能性があります。 一方で、一人暮らしのケースでは、実家暮らしではかからない家賃や食事、水道光熱費などの負担が増加するため、実家暮らしと比べると数万円の差が生まれるでしょう。