高原町で今年も「高原の神舞」 狭野小児童がPRポスター制作
狭野(さの)神楽と祓川(はらいがわ)神楽がそれぞれ12月7日・8日、12月14日・15日、狭野神社(高原町蒲牟田)、祓川神楽殿(蒲牟田)で奉納される。(ひなた宮崎経済新聞) 【写真】子どもたちの練習風景(写真提供=狭野小学校) 400年以上の歴史を持つ2つの神楽は、「高原の神舞(かんめ)」と称される。霧島山で修業する修験者たちが伝えたものとされていることから、別名「霧島修験神楽」ともいわれる。2010(平成22)年から国指定重要無形民俗文化財に登録されており、狭野神楽は毎年12月第1土曜日に、祓川神楽は第2土曜日に、それぞれ奉納される。 今回「高原の神舞」を盛り上げるため、狭野小学校(蒲牟田)の児童は10月にPR用のポスターを制作。同校PTA役員の「昔の神楽はもっとにぎやかだった。今の神楽は、見学者が少なくなって寂しい。集客をするためにポスターを作るのはどうか」という声を受け、制作が決定。同町内や近隣市町村の商業施設、公共施設などに合計50部を配布する。 「高原の神舞」では、同校児童7人も舞う予定。生徒は「本番ミスをしないように頑張りたい。頑張って舞うので最後まで見てほしい。これからも神楽が続いてほしいので応援してほしい」と意気込む。同校校長の津曲健さんは、「来年度で閉校を迎える当校にとって、『狭野小学校』として神楽に貢献できるのは今年と来年の2回。できる限りのことをしていきたい」と話す。 奉納される時間は共に19時~翌7時。
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