都市型住宅なのにリゾートみたい⁉天井高6m以上もある建築家の事務所兼住宅、その住み心地は一体…
自宅と仕事場を近接させる場合、ポイントは「公私のつなげ方」にあります。建築家・加藤雅康さんの自邸は、庭を介在させ、視線がずれるように住居棟とオフィス棟の2棟を配置。周辺環境に配慮し、心地よく暮らす都市型住宅の秘訣も満載です。そんな加藤さんの自邸を拝見しましょう。 【写真集】圧巻の高さ6mの吹き抜け!建築家・加藤雅康さんの職住近接の自邸 〈写真〉天井高約6.2mある吹き抜けのリビング越しに光あふれる庭を愛でる。開口部は高さ約1.9mに抑え、視線を絶妙にコントロールしている。
「緑の庭」を介して2棟をつなげリゾートの癒やしをもたらす職住近接のプラン
大きな吹き抜けとは対照的に、低く抑えた開口部から庭の風景を呼び込む住まい。のびやかなリビング中心の住居棟とアトリエのあるオフィス棟は、建築家・加藤雅康さんの自邸です。 都心の住宅街にありながら「避暑地に立つ職住近接住宅」をテーマに据えたと加藤さんはいいます。「敷地は西側の道路より1mほど高かったのですが、オフィス棟は地盤を掘り込んで建て、高さを抑えています。2棟に段差を設け、庭をコの字に囲むように配し、道路からのプライバシーを確保しました」。 <写真>古家の解体時に出た石と落葉樹が、おおらかな庭景を実現。LDKと同じ広さの庭を設け、内外が一体の奥行きのある建築に。左がオフィス棟。
オフィス棟を斜めに振ることで住居棟と視線が重ならず、道路側に広がりが。住居からアトリエへは、道路から回り込む経路で気分が切り替わるようにしました。夫妻が好きな北欧家具が調和したメインスペースは、リビングとDKをて35畳の大空間。 庭とほぼフラットにつながるリビングは一部黒御影石張りで、内外の境があいまいに。パーゴラのテラスでくつろぎ、休日はガーデンパーティも。リゾートのように自然を大胆に取り込んだ、贅沢な職住近接の住まいを叶えました。