FRB、気候重視のグローバル金融ルールに待った-ECBと亀裂も
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)を中心とする米国の規制当局は、気候変動リスクをグローバルな金融ルールの焦点にするという動きに待ったをかけている。事情に詳しい関係者が明らかにした。
欧州のセントラルバンカーらはバーゼル銀行監督委員会(BCBS)に対し、グリーンコミットメントを達成するための戦略を開示するよう金融機関に義務付けることで合意を求めてきた。
だが、非公開の会合で米国の当局者らはBCBSの職務権限の狭さに触れ、BCBSがその目的を踏み越えているのではないかという懸念を挙げたと一部の関係者が語った。
BCBSには世界中の規制担当者と中銀の代表が集まり、金融機関に対するルールや監督を調整しているが、特にFRBと欧州中央銀行(ECB)の間に明らかな亀裂が生じているという。
FRBとBCBS、ECBの報道担当はコメントを控えた。BCBSでの非公開協議の詳細は、6人ほどの高官の話とブルームバーグ・ニュースが入手した文書に基づいている。
原題:Fed Blocks Tough Global Climate-Risk Rules for Wall Street Banks(抜粋)
--取材協力:Nicholas Comfort、Katanga Johnson、Kate Davidson.
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Alastair Marsh