「医療すでにひっ迫」インフル患者3.2倍に急増 年末年始控え「自宅療養の準備を」山梨
YBS山梨放送
インフルエンザの感染が急拡大し、過去10年間で最も早く県内全域で警報レベル入りしました。県は患者の急増で医療機関はすでにひっ迫し始めているとし、年末年始を前に最大限の警戒を呼びかけています。 【写真を見る】「医療すでにひっ迫」インフル患者3.2倍に急増 年末年始控え「自宅療養の準備を」 県によりますと、今月22日までの1週間で県内41の定点医療機関から報告があったインフルエンザ患者は前の週より3・2倍増え2281人となりました。過去10年間で2番目に多い患者数で、県内全域では最も早い警報レベル入りです。 感染者数の急増について、県はここ数年、インフルエンザの流行が緩やかだったためにワクチンを接種する人が減少し、感染しやすくなっている人が増えているとみています。すでに県内の医療機関はひっ迫し始めているといい、県はこれ以上の感染拡大に危機感を抱いています。 県感染症対策センター 三河貴裕 医師 「(県立中央病院では)12月の第1週に比べ、現在の週ではインフルエンザで救急外来に来た患者は10倍に増えている。しかし、普通の肺炎やけが、心臓が悪い人もそのまま来院するため病院はひっ迫している」 人との接触が増える年末年始、多くの医療機関は休診となるため、県は人ごみを避けるとともに自宅療養に備え、市販薬や検査キットの準備などを呼び掛けています。