【ボクシング】寺地拳四朗、25年2月にも統一戦か ユーリ阿久井がターゲットにあがる
ボクシングで日本選手18人目の2階級制覇を果たしたWBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(32=BMB)が7日、世界戦勝利後恒例の地元・京都自治体への「御礼参り」を行った。 【写真】統一戦の対戦候補に挙がるユーリ阿久井政悟 宇治市役所、久御山町役場、城陽市役所を歴訪した。最後の城陽市役所で取材に応じた寺地は「4団体統一に向けたスタート。ライトフライ級で果たせなかったので、今度は4本のベルトを持ってきたいと思います」と話した。 10月13日に東京・有明アリーナで行われた王座決定戦でクリストファー・ロサレス(30=ニカラグア)に11回TKO勝ちし、2階級制覇を成し遂げた。「今回はダメージも少なかった。やっぱりダメージはダメですね」と振り返った。 今後は来年2月を目標に「ベルト統一戦」を希望する。そのターゲットとしてWBA王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)があがる。寺地は「日本人同士(の統一戦)なら盛り上がると思う」と言い、ユーリ阿久井の印象を「ファイターで圧力が強い怖さがある。その足を止められるかがポイント」と早くも具体的な対戦イメージを明かした。 日本選手歴代3位となる世界戦15勝を誇る名王者。自身は35歳を現役のめどとしており、年明けに33歳となるだけに濃厚な試合を求める。最も対戦したい相手に20戦無敗(13KO)のWBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(24=米国)をあげた。 「単純に強い選手とやりたい。選択肢は広く。フライ級で4団体統一したいが階級を上げることも考えたい」。その未来の選択肢は多岐にわたっている。【実藤健一】