ミシェル・ヨー、不妊の苦悩を語る「努力が足りなかったわけではない」
俳優のミシェル・ヨー(『ウィキッド ふたりの魔女』)が、子供を持つことができなかったことで『失敗者のように感じていた』と明かした。 ミシェル・ヨー、不妊の苦悩を語る「努力が足りなかったわけではない」 BBCラジオ『Woman’s Hour』に出演したヨーは、「毎月自分が失敗者であるかのように感じることが、最も辛い経験だったと思います。努力が足りなかったわけではありません。いつも赤ちゃんが大好きでしたし、今でもそうです」と思いを語った。 「子供を持つかどうかは女性の選択だと信じています。それはあなたの選択であり、他者から押し付けられるべきではありません…でも、私はいつも子供が欲しかったのです」 ヨーは、不妊の経験が最初の夫との結婚生活に影響を与えたと告白。二人は1988年に結婚し、1992年に離婚した。 「最初の結婚の時、それは私たちの道筋として非常に明確でした。子供を持ち、次の世代を作るための結婚だったのです」とヨーは語り、最終的な関係の破綻は必要なことだったと続けた。 「自分自身と真剣に向き合い、先のことを考えなければなりません。今は深く愛し合っているけれど、10年後や20年後になっても、彼が切望する家族を私は与えることができない、ということを理解しなければならないのです」 「時には、公平でなければなりません。だからこそ、カップル間の対話がとても重要なのです。一方が望んでいて他方が望んでいないことがあれば、それは最初の段階で向き合わなければならないことです。なぜなら、その過程で多くの傷つきがあるからです…だから、私たちが『これ以上引き延ばすのはやめよう』と認めたことは、とても勇気のいることだったと思います」 現在62歳のヨーは昨年にジャン・トッドと結婚し、最近では継息子の子供の祖母となった。孫ができ、人生のなかに赤ちゃんがいることで、「まだまだ恵まれていると感じる」という。 「私の場合は、体の中の特定の機能が正常に働かないことがある、それが現実なのだと理解しました…ただ手放して、前に進まなければならないのです。そして、自分を責めるのをやめなければならない時が来るのだと思います」 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。編集/和田 萌