大谷翔平が高校時代に使っていたという“ツール”も紹介…60日間で「目標達成」できる自分になる方法
これなら次の目標は達成できるかも。思わずそんな期待を抱かせる本書。その大きな要因は本書が書き込み式のノートになっており、前半の9種類のワークを進めていくと、自分の目標とその達成に向かう道筋が明確になる点だ。ワークの一つには、ドジャースの大谷翔平選手が高校時代に作成した目標達成シートと同じ形式のツールも収録。後半は2カ月分の日誌が続き、目標達成意識が持続できるようになっている。 「著者は元公立中学校の保健体育教師。課題を抱える教育現場を次々と立て直し、指導した陸上競技部では独自の育成方法で全国一の選手を何人も輩出。教員退職後は多くの企業で人材育成に携わってきました。本書のメソッドは、これらの分厚い蓄積に基づくもの。とくに目標達成のためには自己肯定感と『自分にはできる』という自己効力感が欠かせないという点は、著者ならではのものでしょう」(担当編集者の藤田浩芳さん) 読者の中心は30~40代のビジネスパーソン。女性が6割を占めるという。 「読者からは、読書やダイエット、学習等、目標達成のための行動を継続できるようになった、という声が多く届いています。社内にも本書をフル活用している社員が何人かおり、私もその1人。私は昨年設定した『担当書籍の増刷』という目標を達成できました(笑)」(担当編集者の野村美空さん) 2023年9月発売。初版6800部。現在12刷6万9000部(電子含む)
山田 由佳/週刊文春 2024年11月21日号