編集部が権利侵害で漫画の配信停止 『いらない王子の婿入り』原作者に「許諾を得ることなく、配信データ制作」で謝罪
株式会社リブレのビーボーイ編集部は16日、連載していた漫画『いらない王子の婿入り』(原作:merorico、作画:akari)を配信停止することを発表した。理由は編集部が原作者に許諾を得ず、配信データを制作し権利侵害したことで、一連の経緯を説明して謝罪した。 【画像】ありえない…編集部の不正行為 『いらない王子の婿入り』配信停止の謝罪文 書面にて「たて読みコミック作品『いらない王子の婿入り』(以下、本作品)につきまして、この度、配信を停止することとなりました。連載を楽しみにしてくださっていた読者の皆様には、深くお詫び申し上げます」とお詫び。 「配信停止の主な要因は、編集部が原作者様に許諾を得ることなく、原作者様が監修および容認していない内容のまま、配信データを制作したことにより、原作者様の権利侵害が行われたことによるものです」と経緯を説明した。 具体的には「本作品は、原作コンテ担当:merorico先生(以下、原作者様)と作画担当:akari先生(以下、作画家様)がそれぞれ役割を担い、「たて読みマンガ」編集部(以下、編集部)が仲介、監修、編集作業を行って作品を制作しておりました。制作の途中から、編集部が本来やるべき、作画家様の提案を原作者様へ確認する作業を怠り、許諾を得ないまま、配信データの制作を行っておりました」と編集部の不正行為を伝えた。 「また、問題が発覚した後も、原作からの乖離を認識しながら適切な対応を取らずに、制作業務を継続して行っておりました。さらに、問題の対応過程におきましても、編集部の一貫性を欠く説明やお約束したことへの未対応、スケジュールの共有不備などを起こし、原作者様の信頼を損なう対応を続けてしまいました」と告白。 「前述の理由により、この問題を重く受け止め、関係者様と協議を重ねた結果、本作品の配信を停止することを決定いたしました。今後、順次配信停止の手続きを進めてまいります。作家様、読者様、ご関係の皆様には大変なご心労をお掛けしましたこと、深くお詫び申し上げます。また、応援してくださっている読者の皆様、作品を支えるご関係の皆様にも心よりお詫び申し上げます。今後、このような問題が再発しないよう、これまでの誤った対応を猛省し、制作のチェック体制の見直しに取り組んでまいります。改めまして、この度の件につきまして、誠に申し訳ございませんでした。重ねて心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。