米辛口コラムニストも絶賛、MVP大谷翔平「冗談だろう?」の活躍… 来季はサイ・ヤング賞と4度目MVP狙う
ドジャースの大谷翔平が21日(日本時間22日)、史上初となる3度目の「満票MVP」を果たした。MVPは、全米野球記者協会(BBWAA)会員の記者投票によって決まる。各球団の本拠地の都市から2人ずつ、両リーグともに30人の記者が1位~10位までを選ぶが、今回も全30人が大谷に1位票を投じた。 ◆大谷翔平&真美子さん、あっ!デコピン逃げた【写真】 記者の投票に明確な基準があるわけではないため主観も入る。プレーオフの前に投票は締め切られるが、過去には、記者の地元の選手に投票して満票を逃すケースもあった。だが、今回も「ひいき票」と言われる票が出る余地がないほど圧倒的だった。 しかも、今年、大谷は打者だけのシーズンだった。過去に、強打の指名打者が何度も挑んで一度も取れなかった同賞を、大谷は史上初めてDH専任で受賞。また、歴史をつくった。 選考で重視されると言われる指標に、打撃、走塁、守備など総合的に評価して勝利の貢献度を示す「WAR」がある。大谷は守備をしない分のマイナス点があるにもかかわらず、WARは「9・2」。MVP最終候補となったメッツのリンドアは「7・0」、ダイヤモンドバックスのマルテは「6・8」。2人は内野手の要だが、大谷は打撃と走塁で2人と大きな差をつけた。 ロサンゼルス・タイムズの辛口で知られるコラムニスト、ビル・プラシキ記者は、「冗談だろう?」ということを何度もやり遂げた大谷を絶賛。史上初の「50-50」を達成し、ワールドシリーズ制覇に導いた大谷を、「1人の選手が1シーズンでスポーツ界を席巻し、街を変え、世界を驚かせた」と評した。 来年、大谷は投手として復帰する見通しで、二刀流を再開させる。出演したMLBネットワークで、来年、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を狙っているかと問われた大谷は「そうなったら最高」と意欲を見せた。サイ・ヤング賞と4度目のMVP。そんな「冗談だろう?」という夢物語を現実にするのが、大谷翔平だ。(写真はAP)
中日スポーツ