福原遥“密子”と松雪泰子“夏”のシスターフッドに心温まる、真犯人の正体には驚き<マル秘の密子さん 最終回>
福原遥が主演するドラマ「マル秘の密子さん」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信) の最終回となる第10話が、9月28日に放送された。ついに密子(福原)が追いかけてきた真犯人が明らかに。夏(松雪泰子)と2人で立ち向かう姿が熱かった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】秘書・千秋(桜井日奈子)が自作したアクスタに「欲しい」の声が続出 ■謎多き主人公による謎多きドラマ 本作の主人公・本宮密子(福原)は、ファッションだけでなくメーク、メンタルにいたるまで、ありとあらゆることをサポートし、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させるトータルコーディネーター。彼女が次の相手に選んだのは、不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子)だ。 2人がタッグを組んで目指すのは、“女社長”への大変身劇。密子は天使か悪魔か、物語は魅惑のサクセスストーリーか怒涛のサスペンスドラマか、すべては“マル秘”のドラマとなっている。 ■密子が追い続けた真犯人の正体に驚き! 息子の遥人(上杉柊平)を社長の座になんとしても就かせようとしていた美樹(渡辺真起子)が、逆恨みから夏を誘拐。密子は九条開発会長の五十鈴(小柳ルミ子)から誘拐犯だと疑われてしまう。 密子と夏を心配する遥人、遥人の妹・玲香(志田彩良)、夏の長男・智(清水尋也)、その妹の彩(吉柳咲良)。九条開発秘書の千秋(桜井日奈子)も交え、九条家と今井家の子どもたちが協力体制に入るという熱い展開となった。 そして、密子がずっと追ってきた、姉が亡くなった火災事故の真犯人が判明した。九条開発専務の荻野目(石井正則)だ。視聴者の考察では少なからず名前が上がっていた人物ではあるが、社長選で敵対していた美樹と敵対していたはずが…という逆転はまだしも、それを飛び越えて彼が五十鈴の隠し子であったという事実には驚きだった。 これまで九条家は女系家族だと描かれてきた。わけあって荻野目の父と結婚はしなかった五十鈴は、養育費を払い、九条開発の役員の座を用意もしたが、それに満足しなかった荻野目。九条の血をひきながらも、正式な九条家の人間ではないということで“社長”になることはできないうっぷんから、社長だけが使える秘密の特別機密費を引き出して私的利用していたのだ。その裏帳簿を密子の姉に突き止められたことで、火事を起こして命を奪った。さらに、その現場を偶然見てしまった夏の夫の命も。 ■密子と夏の温かな絆にホロリ 密子らも亡き者にして九条開発を手に入れようとする荻野目の魔の手から逃れることができたのは、密子と夏の“シスターフッド(女性同士の絆)”だった。 夏が密子から最初に教えてもらった“アンカリング”。それは、手の中指・薬指を親指につけ、人差し指と小指は立てた状態にするキツネのように見える指の形をしたときには「幸せだった瞬間を思い出すようにする」というもの。密子も夏も、2人で目標に向かう中でたくさんの幸せを得て、キツネのハンドサインをするときに思い出すのは互いのことが多くなっていた。 そうして絆が深まっている密子と夏。密子は狂気を逸した荻野目に「最後に少しだけ夏さんと話をさせてもらえませんか」と願い、荻野目の目を盗んで夏にキツネのハンドサインを見せた。すると夏もキツネのハンドサインを返した。夏は密子の姉を助けられなかったことを改めて謝り、互いを思うあまりの行動を互いに詫びる2人。 そして、密子を危険に合わせないために夏が距離をとった期間のことを「会いたかった」と言い合うと、荻野目が「何の話をしてるんです?」とあきれ始めた。すると、2人はさらに「かわい過ぎるんです」と言い合いになって、「もういいだろ」とあきれて近づいた荻野目に反撃をした。手と体を縛られていた2人は、話をしているうちに密かに密子が隠し持っていたナイフで手のロープを切っていたのだ。 密子と夏の「かわい過ぎる」という言い合いは尊かった。荻野目に立ち向かった後、密子は夏をかばって美樹に刺されてしまうというまた驚きの展開もあったが、命は助かった。その後、夏は介護の仕事に戻り、夏から「人を思うことの温かさ」を学んだ密子は遥人と智との恋の三角関係は進展せずにコーディネーターとして助けを求める誰かのために旅立つことに。そんな密子を「待ってますから。いってらっしゃい」と夏は見送った。 途中のピンチにハラハラしながらも、温かい2人のやり取りで終幕。柔らかな2人の笑顔が印象的なラストとなった。 SNSには「最終回が一番面白かった」「最後まで密子さんかわいかった」「終わり方良き」「泣いた」「かわいいと言い合うシーンはニヤニヤが止まらん」「夏さんと密子さんが手を取り合うシーンがとてもとてもよかった」といった声が。また、「いってらっしゃい」「いってきます」のやり取りがあったことで、続編を期待する声も高まっている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部