手作り市場「マルシェ」の魅力と未来への課題 名古屋でサミット開催
メ~テレ(名古屋テレビ)
生産者と購入者が直接交流できる手作りの市場、いわゆるマルシェが日本で広まって今年で15年。先日名古屋に運営者や出店者150人以上が集まり、マルシェのこれからについて話し合いました。 毎月8のつく日に名古屋の東別院で開かれる「暮らしの朝市」。 約140店舗が軒を連ね、新鮮な野菜やスイーツのほか、古着や手作りの雑貨などが購入できる人気のマルシェです。 「古着が好きでよく来ます。いろんな店が一気に見られるのと、外でやっている感じの雰囲気も好きです」(来場客) こうしたマルシェは、日本では2009年の「マルシェ・ジャポン」という国の取り組みがきっかけで一気に全国に広がりました。
利便性などを重視した東別院のマルシェ
東別院のマルシェは11年前の2013年から始まりましたが、マルシェを運営する飯尾うららさんによると、出店者やお客さんの利便性などを重視しながら続けてきたといいます。 「子どもがいながらでもできるように、時間も短くして朝もちょっと遅くしてというふうに始まった。子育てや介護をしながらでも、店を開けられる時間、来られる時間」(東別院暮らしの朝市 飯尾うららさん) 例えば、一般的に朝市が早朝に開かれるのに対し、マルシェは多くの人が参加できるように午前10時から午後2時までの開催にしました。 コロナ禍に入ると、人の密集を避けるために月1回のマルシェを3回に分けてました。今でも月3回で開いています。 「“28日”は10年前からやって、ずっと出ている出店者が多いけど、“18日”は新しくできた日なので新しい人がたくさんです」(飯尾さん)
マルシェの課題は?
11年が経過しマルシェの出店者は―― 「いろいろな所でマルシェが出てくると、お客さんが飽きてきてしまっているので、いかに楽しんでもらえるかを考えることが今の課題です」(アンティークショップの出店者) 「コロナの前2016年、2017年って本当にマルシェがブームで、いろんな所でマルシェをやれば、どんどん売れるという時代があった。その時から思うと、売り上げも少し落ち着いていると思うし、この先どうなるのだろうと不安に思う出店者も多いのは現状」(飯尾さん)