スコッティ・シェフラー（写真：Getty Images）

　海外男子メジャーのマスターズは世界ランク1位のスコッティ・シェフラーが、サンデーバックナインで4バーディを奪う圧巻のプレーで後続に4打差をつけ優勝を飾った。グリーンジャケットに袖を通すのは2年ぶり2度目。あまりの強さにライバルたちが「シャフラーを負かすのは難しい」と白旗を揚げた。 　優勝を決めたあとにバトラーキャビンで行われたセレモニーでシェフラーは「早く家に帰りたいです」とMCのジム・ナンツ氏に告げた。 　前回優勝したときは最終日の朝に「緊張してどうすればいいか分からず」妻メレディスさんの胸で「赤ん坊のように泣きじゃくった」というが今回、妻が第一子を妊娠中のため会場にその姿はなかった。 「マスターズに勝って、もうすぐパパになる。人生最高の時ですね。奥様にメッセージは？」と問われるとシェフラーは「愛しています。なるべく早く家に帰ります」。そしてナンツ氏に向かって「バトラーキャビンで僕を泣かせるつもりですか？」と笑いかけた。 「マスターズで2回目の勝利を飾ることができて言葉にできないほど感動しています。我々夫婦にとって特別な時間。彼女がいない1週間は長かったですが、そのぶん帰ってメレディスと一緒にお祝いするのが楽しみです」 　賞金総額は事前に明らかにされず大会期間中に発表。シェフラーの優勝賞金は360万ドル（約5億5,000万円）だった。 　世界ランク1位ならフェデックスカップのポイントランクもダントツの1位。獲得賞金は1,500万ドル超え（約22億5,000万円）で手につけられない状態だ。 　今季出場9試合でトップ10を外したのは1回だけ。直近の4試合で3勝、2位が1回で勝率は7割5分に達した。 　常勝のイメージがあるタイガー・ウッズでさえ勝率は2割5分。今季のシェフラーは勝率3割3分3厘と全盛期のタイガーを超える勢いだ。 　ケチをつけるなら強すぎること。「あまりにもショットが正確で危なげないから面白みがない」「インタビューの受け答えがつまらない」とファンは手厳しい。 　シェフラーの勢いを止めるのは誰？