京都市のコロナ委託料巡り業者の2人を逮捕、2700万円詐取疑い
新型コロナウイルスワクチン接種の関連業務を京都市から委託された「日本トータルテレマーケティング」(東京)が市に過大請求した問題を巡り、京都府警は11日、人件費を水増しする手口で市から約2700万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で、いずれも同社元社員の東幹雄(47)=大分県別府市=と三浦俊介(42)=大阪市淀川区=の両容疑者を逮捕した。東容疑者は容疑を否認、三浦容疑者は容疑を認めている。 府警によると、犯行当時、東容疑者は京都のコールセンターのセンター長、三浦容疑者はナンバー2のセンター長代理の立場だった。 逮捕容疑は共謀して令和5年1~2月、過大請求で得た4年9月分の委託料の返済を免れるために、従業員らの数を計80人分水増ししたタイムシートを京都市に提出するなどし、約2700万円を詐取したとしている。 同社は今年3月、約8億9千万円を市に過大請求していたとする外部調査委員会がまとめた最終報告書を公表していた。 容疑者2人の逮捕を受け、京都市の松井孝治市長は「市民の信頼を裏切る悪質な行為であり、強い憤りを禁じ得ない。引き続き捜査に協力するとともに、過大請求や不正行為には厳正に対応していく」とのコメントを発表した。