「オゼンピック・フェース」治せます-スイスのスキンケア会社売り込み
(ブルームバーグ): 減量効果のある薬の使用で頬がくぼむ現象に悩まされている人には、解決策があるとスイスのスキンケア製品メーカー、ガルデルマ・グループはいう。同社が手掛ける皮下注入剤(フィラー)だ。
ノボ・ノルディスクの2型糖尿病治療薬「オゼンピック」など減量効果のある薬の需要が急増する中、使用により顔がやつれて見えるといった副作用を訴える人も増えており、ガルデルマはそうした人々の需要を取り込みたい考えだ。この現象は「オゼンピック・フェース」と呼ばれ、ソーシャルメディアで話題になっている。
減量後の疲れ顔「オゼンピック・フェース」、ボトックス大手が追い風期待
ガルデルマのフレミング・オーンスコフ最高経営責任者(CEO)は1-3月(第1四半期)決算発表後のインタビューで、「スカルプトラ」など同社の皮下注入剤使用により、くぼみやしわを「元に戻すことができるだろう」と述べた。
「新たな成長の波になると考えており、それを確実に捉えるつもりだ」と同CEOは語った。
スカルプトラはコラーゲンの生成を促すことで、しわなど加齢によって起こる皮膚の現象に効果がある。
ガルデルマは「セタフィル」や「アラスティン」といったスキンケアブランドも展開しており、第1四半期の売上高は12%増の10億7000万ドル(約1660億円)だった。
原題:We Can Fix ‘Ozempic Face’, CEO of Skincare Firm Galderma Says(抜粋)
--取材協力:Naomi Kresge.
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Allegra Catelli