【陸上】サニブラウンが渋谷区内の中学校を訪問「国立に足を運んでもらいたい」来年9月に世界選手権
陸上男子100メートルパリ五輪代表で世界選手権2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)が7日、東京都渋谷区の原宿外苑中を訪問し、陸上部の練習視察や部員との交流を行った。この活動は来年9月に東京で開催される世界選手権に向けて、陸上界をさらに盛り上げたいとの思いから実現。前夜に決まったという“サプライズ訪問”に、約20人の部員も感激の様子だった。 サニブラウンは午後5時過ぎ、同校を訪問。広さも明るさも十分ではない、土のグラウンドという環境で練習に励む様子を見学し、「部活という感じで、懐かしい。こういう機会がなかったので」と笑顔で話した。その後は室内に移って約15分間、部員から質問を受けた。食生活や練習方法、スタート技術、精神面など多岐に渡った質問に丁寧に回答。「今日の答えが彼らの今後の競技人生に生きてこればいいなと思う」と話した。 同中学校は世界選手権のメイン会場となる国立競技場とは目と鼻の先にある。パリ五輪後の今オフは例年に増してジュニア世代との交流を積極的に行っているサニブラウンは、「小さなことからやるのが大事だし、最前線で(選手を)やっているうちに活動することに意味がある。陸上を好きになってもらい、国立にも足を運んでもらいたい」と呼びかけた。