湘南と横浜FCが揃って勝利し、J1残留争いはさらに混戦へ。J3では愛媛が”優勝&昇格”を決める! | 11月11日結果まとめ | Jリーグ
【国内サッカー ニュース】11日、明治安田生命J1リーグ第32節、J3リーグ第35節の計10試合が開催され、各地で激闘が繰り広げられた。 ●湘南ベルマーレ×名古屋グランパス|ハイライト
11日、各地でJ1、J3が行われた。 6試合が行われたJ1では、下位2チームが揃って勝利したことで、残留争いがより一層混戦となっている。 湘南ベルマーレはホームに名古屋グランパスを迎えた。 湘南が15分、FW大橋祐紀のゴールでリードし、幸先の良いスタートを切った湘南が攻勢を強めてチャンスを作るが、20分過ぎた辺りに名古屋に押し込まれ、2度のピンチを迎えたが、これはGKソン・ボムグンのセーブに救われた。すると23分、名古屋に押し込まれていたところからこぼれ球を拾ったMF阿部浩之が倒れながらも大橋へ繋いで、このロングカウンターを一度はGKランゲラックに弾かれたものの、こぼれ球を押し込んでリードを広げた。 その後も名古屋に押し込まれるが、守護神のソン・ボムグンを中心に無失点で前半を折り返す。63分にMF久保藤次郎のJ1初得点が生まれ、名古屋に1点を返されたが、最後までリードを逃げ切った湘南が勝ち点3を獲得した。 一方の最下位の横浜FCは、サガン鳥栖と敵地で対戦した。 10分、右サイドからのクロスを頭で合わせたMFユーリ・ララのゴールで先制した横浜FCだったが、その4分後には鳥栖のMF堀米勇輝にゴールを許し、試合はすぐに振り出しに戻った。それでも前半アディショナルタイムに横浜FCがVARによってPKを獲得すると、このPKをMFカプリーニがゴール中央に沈めて、再び勝ち越す。 後半は鳥栖が数多くのチャンスを作ったが、横浜FCも集中を絶やさずにリードを死守していく。すると試合終盤には、右サイドをスピードに乗ったドリブルで切り裂いたMF近藤友喜が相手GKの股を通す技ありゴールで勝利を決定づけた。湘南と横浜FCがともに勝ち点3を手にし、勝ち点「2」差をキープした状況で、次節は両者の直接対決に臨むこととなった。 柏レイソルは、勝てば大きく残留に近づく状況で鹿島アントラーズの敵地に乗り込んだ。 前半から柏がチャンスを作るが、鹿島のGK早川友基が好セーブを連発し、前半をスコアレスで折り返した。後半に入ると、鹿島がチャンスを作り始めるが、こちらも柏のGK松本健太が失点を許さず、スコアレスのまま試合は終盤に突入した。すると77分、柏が中盤でボールを奪ったところからMFマテウス・サヴィオとFW細谷真大の二人で攻め切って、最後は細谷がゴールへ押し込んだ。 だが、このまま終わらなかった。鹿島がFKを中央に入れたボールを競り合ったDF犬飼智也の手に当たり、これがオンフィールドレビューの結果ハンドの判定に。このPKをMFディエゴ・ピトゥカが沈め、1-1で決着した。2試合連続のドローに終わった柏は、降格圏と勝ち点「2」差となった。 残留まであと一歩のところまで来ているガンバ大阪は、ホームでルヴァンカップ王者のアビスパ福岡を迎えた。 13分、CKから最後はDFクォン・ギョンウォンが頭で合わせて、リードに成功したG大阪だったが、後半立ち上がりにFW山岸祐也のゴールで福岡に追いつかれると、後半は福岡ペースで試合が進んでいく。それでもG大阪が80分にはGK東口順昭が山岸のPKを止め、勝ち点を死守するかと思われたが、89分にFWルキアンにゴールを許してタイムアップ。リーグ5連敗と流れをたち切れなかったG大阪は今節で残留を決めることはできなかった。 なお、すでに残留が決まっているチーム同士の対決となったアルビレックス新潟対FC東京、北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島はそれぞれスコアレスドローとなっている。 4試合が行われたJ3では、愛媛FCが3シーズンぶりのJ2復帰とJ3優勝のダブルを決めた。 愛媛よりも1時間早くキックオフしていた2位の鹿児島ユナイテッドFCが後半の2失点でFC琉球に敗れた。この結果によって、愛媛はFC今治との伊予決戦に勝てば、昇格と優勝のダブルを決められる状況となった。そういった中で試合は、後半立ち上がりにFW松田力がクロスを頭で沈めたリードを、最後まで無失点で逃げ切って、ダービー勝利という結果と共に悲願の時を迎えた。 また、最下位のギラヴァンツ北九州が今季最多6得点でいわてグルージャ盛岡を下し、アスルクラロ沼津もFWブラウンノア賢信のゴールを逃げ切っている。 ■11月11日開催 結果 ・J1第32節: 札幌 0-0 広島 湘南 2-1 名古屋 新潟 0-0 FC東京 鹿島 1-1 柏 G大阪 1-2 福岡 鳥栖 1-3 横浜FC ・J3第35節: YS横浜 0-1 沼津 北九州 6-1 岩手 琉球 2-0 鹿児島 愛媛 1-0 今治