初対面で「感じのいい人」が自然とやっている、第一印象アップの習慣とは
新年度が始まり、新たな出会いも多くなる頃です。職場でも、友人関係でも、例えば会議や面接でも、第一印象は、素敵な縁を結ぶための大事なポイントといえます。さて、第一印象はどこで決まってしまうのでしょうか。(一社)日本プロトコール&マナーズ協会の松田玲子先生にお聞きしました。 【画像】意外とやってる!お箸のマナー5大違反「あなたは大丈夫?」 【 気品を身につけるシンプルな教え#91第一印象をよくする編 】
1.無意識に立っている姿、待っている姿も美しい人。それはなぜ?
たとえば、訪問先の会社の受付やエレベーターで待っている時。たいていの人は、姿勢については無意識になりがちです。しかしなかには、そのような姿も美しくオーラを放っている人がいます。実は、このような人は「魅せる意識と見られている意識」を持っているのです。常に、信頼感や好感、安心感を周囲の人々に与えることを考えており、まずは正しく美しい姿勢であろうとします。初めての訪問先であれば尚のこと、だれが見ているかわかりませんので、まずは姿勢を正すことです。 ◆正しい姿勢とは「頭頂」「耳」「肩」「腰」「くるぶし」が一直線上 他人があなたを正面から見たときに「姿勢がいい人だな」と感じるポイントは、猫背で は無く胸が開いていることです。横から見ると「頭頂」「耳」「肩」「腰」「くるぶし」が一直線上にあり、さらに「耳たぶの下」と「上唇」を結んだ線が床と平行になります。 国際社会では、姿勢はその人の文化的なレベル(育ちや社会的な立場等を含む)を表していると見なされます。海外のビジネスの際には、このことを覚えておくとよいでしょう。
2.挨拶や自己紹介で「一回一動作」をすると好印象に
初対面であれば、まず初めに挨拶をして、自己紹介となりますが、この時に気を付けることがあります。たいていの方は「おはようございます、はじめまして」とか、「こんにちは、はじめまして」といいながら同時にお辞儀をしていると思います。これは「ながら動作」といって、軽々しい印象を与えるだけでなく、相手に言葉が聞き取れないこともあります。 きちんとあいさつの言葉が言い終わってからお辞儀をする、「一回一動作」をしてみてください。自分も落ち着き、相手にも安心感を与える事ができるでしょう。一回一動作で行うとエレガントで落ち着いた振る舞いになり、お相手への好印象にもつながります。 ◆お辞儀をする時には、腰から頭までは一直線上に お辞儀をする時には、腰から頭までは一直線で、腰から身体を傾けます。傾けたところで一旦、身体の動きを止め、傾けた時よりも時間を掛けて身体を元の正しい姿勢になるように起こすと、さらに丁寧なお辞儀となります。挨拶は「残心」がとても大切です。「残心」とは、最後まで心を込めることによって相手にその心が伝わることです。この残心が有る場合と無い場合とでは、お相手が受ける印象も大きく変わるものです。