追加利上げ時期で植田総裁「一応、時間的な余裕がある」…円安の影響「丹念に分析して見極めていく」
【ワシントン=秋山洋成、田中宏幸】日本銀行の植田和男総裁は24日、主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後に記者会見し、次の追加利上げの判断までには、「一応、時間的な余裕がある」と述べた。金融市場の動向について「引き続き不安定な状況にある」と指摘し、慎重に判断する考えを示した。
植田氏は、足元の外国為替市場で円安・ドル高が進んでいる要因として、「米国経済の見方が楽観的な方向に振れている」ことを挙げた。円安が物価に与える影響については、米経済の動向や米大統領選などを含めて「丹念に分析して見極めていく」と述べた。
日銀は30、31日に金融政策決定会合を開く予定だ。