白山の主婦、5度目世界一 ベンチプレスで宮本さん 60キロ持ち上げる
●「被災地に勇気を」 パワーリフティングのベンチプレスに取り組む白山市の主婦宮本智子さん(56)が、5月末に米国で開かれた大会で優勝し、5度目の世界制覇を果たした。思うように勝てない日々を乗り越え、5年ぶりに出場した大舞台には「被災地や同年代の女性に元気と勇気を届けたい」と意気込んで臨んだ。宮本さんは「また世界で頑張りたいという思いが強くなった」と話し、6度目の栄冠へ闘志を新たにしている。 宮本さんが出場したのは5月21日~6月1日にテキサス州オースティンで開かれた「世界クラシック&エクイップベンチプレス選手権」。宮本さんにとっては、4度目の優勝を飾った2019年以来の世界大会となった。 女子47キロ級M2(50~59歳)で、専用のウエアを使わない「ノーギア」部門に出場し、カナダの選手と一騎打ちを繰り広げた。3回の試技のうち2回目で60キロをマークして勝利を決めた。 宮本さんは国内予選では65キロを持ち上げており、3回目の試技は自己ベストとなる70キロに挑んだが、記録達成はならなかった。「来年の世界大会にも出場し、自己ベストを更新して優勝したい」と、さらなる精進を誓った。