「田舎モダン」の魅力伝える人口1万7000人の開成町のブランディング政策
町の象徴「あじさい」
ところどころに登場する町のマスコットキャラクター「あじさいちゃん」は、もともと町民がデザインしたものだったが、町民の間で予想以上に根付いていたことから、デザインをブラッシュアップし、着ぐるみも新たに作成した。町中で撮影していると、「次の撮影はうちでどう」などと声をかけられることもあるという。あじさいちゃんがいることで、藤沢市や都内のイベントに呼ばれたり、これまで関わりのなかった伊勢原市や海老名市とも、キャラクターを使ってどう地域を盛り上げるか話し合えるようになった。 6月4日から始まる町内最大のイベント「開成町あじさいまつり」を控え、町内や沿線地域には「田舎モダン」のロゴとあじさいちゃんを掲げたポスターが貼られている。毎年ポスターを送っている近隣の美術館からの評判も上々だ。今後も観光マップなど手を入れるものはまだまだたくさんあるが、行政側や住民側がデザイン感覚を身に付ける人材育成や、近隣地域と連携したブランドづくりにも力を入れていくという。 (齊藤真菜)