報徳学園・今朝丸 圧巻の大学侍斬り 2回0封&無安打投球 最速148キロ!阪神スカウトも絶賛
「U18アジア選手権壮行試合、高校日本代表1-7大学日本代表」(28日、ほっともっとフィールド神戸) 9月2日から台湾で開催される「U18アジア選手権」に出場する高校日本代表が、大学日本代表との壮行試合に臨み、1-7で完敗した。5番手で登板した今秋ドラフト上位候補で最速151キロ右腕の報徳学園・今朝丸裕喜投手(3年)は2回無安打無失点と好投。大学屈指の強打者相手に実力を見せつけた。 今朝丸の名前がコールされると、場内のファンから拍手が湧き起こった。地元・神戸のマウンドで格上相手に圧巻の投球を披露した。 「自分が最後抑えないとダメだという気持ちでマウンドに上がった。すごい歓声を受けられたのでよかったです」 5番手で八回から登板。先頭を直球で遊ゴロに打ち取ってリズムに乗ると、わずか6球で3つの内野ゴロを築いて三者凡退。九回はクリーンアップを迎えるも無死一塁から4番の大商大・渡部を低めのフォークで三ゴロ。プロ注目の打者をねじ伏せて2回無安打無失点と結果を残した。 11球団のスカウトが集結し、阪神は6人態勢で視察。担当の熊野スカウトは「夏よりも体の開きが抑えられている」と評価。初戦で敗れた夏の甲子園・大社戦は先発して7回途中8安打3失点を喫したが、修正した姿を見せてアピールに成功した。 この日は最速148キロをマーク。キレのある直球にドラフト1位候補の強打者も思わず舌を巻いた。九回先頭に四球で出塁した侍トップチーム入りの経験を持つ青学大・西川は3ボールから直球一本に絞った中でスイングするもファウル。「真っすぐが印象に残っている」と分かっていても捉えられなかった直球が脳裏に焼き付いたという。 「ゼロで抑えられたのは自信につながった。一戦一戦勝っててっぺんを取れたら」と今朝丸。剛腕を振るい、チームをアジアの頂点へと導く。