「ゲレンデに土が…」 雪不足に頭を抱えるスキー場 スキー競技会やイベント中止相次ぐ
人工雪の使用が増えているスキー場も苦しい
下伊那郡阿智村の治部坂高原スキー場は雨で雪の状態が整わず19~22日に営業を休止。近年は人工雪の割合が増え、今年は9割が人工雪という。谷川和久支配人(58)は「気温が高く人工雪も例年と比べて半分しかない。雨で雪が解けるとさらに影響が出るかもしれない」。同郡平谷村の平谷高原スキー場も雪不足のため19~22日は休業する。
上高井郡高山村のヤマボクワイルドスノーパークはほとんどの非圧雪コースを閉鎖し、今季の来場者は昨季の半分ほどにとどまっている。上田市の武石番所ケ原スキー場は21日から4コースのうち3コースを閉じ、再開は未定。松本市安曇のMt.乗鞍スノーリゾートも18日から一部のコースを閉鎖している。
下高井郡山ノ内町の志賀高原観光協会によると、雪解けが例年になく進み、スキー場関係者の間で3月いっぱい営業を続けられるか不安の声が出ている。21日から雪の予報で、同協会の野口晃一事務局長は「まとまった降雪を願うしかない」と話した。
一方、大町市教育委員会スポーツ課によると、子育て中の母親が子どもを預けて体を動かす「冬のママさんフリータイム広場」は21日、市運動公園で「歩くスキー」体験を予定したが、雪が解けてしまったため総合体育館でのニュースポーツ体験に変更する。