10億円超「う回融資」か…職員横領も隠ぺい いわき信用組合が複数不祥事公表 元職員名乗る人物の「X」投稿で判明 福島
テレビユー福島
福島県いわき市に本店を置く金融機関「いわき信用組合」は15日、16年前の2008年から旧経営陣による「う回融資」や「職員の横領の隠ぺい」など、複数の不祥事があったことを明らかにしました。「う回融資」は10億円を超えるとみられています。 【写真を見る】10億円超「う回融資」か…職員横領も隠ぺい いわき信用組合が複数不祥事公表 元職員名乗る人物の「X」投稿で判明 福島 いわき信用組合によりますと、2008年7月ごろ当時、大口融資先だった企業の資金繰りを支援するため、当時の代表理事など旧経営陣が、企業の役員の家族や親族名義で融資を行い、その後も「う回融資」を続けました。金額は総額で10億円を超えるということです。また、2014年には当時、勤務していた職員が約4,500万円を横領したものの、旧経営陣は隠ぺいしたということです。さらに、2009年にも現金着服の不祥事を監督官庁に報告していませんでした。 この問題は、信用組合の上部団体、全国信用組合連合会に元職員を名乗る人物から「不祥事を隠ぺいしている」とSNSの「X」で投稿があり、明らかになりました。 一連の不祥事の責任を取って江尻次郎会長は、11月1日付けで辞任が承認されました。いわき信用組合では、陳謝したうえで、弁護士などによる第三者委員会を設け、長い間、隠ぺいされた原因を解明した後に、刑事告訴するかどうか判断したいとしています。
テレビユー福島