[山口県]SLやまぐち号「デゴイチ」命吹き込む ボイラーに火入れ、きょう運転再開
JR西日本は2日、山口線で2年ぶりに運転を再開する観光列車、SLやまぐち号の蒸気機関車D51形200号機のボイラーに火を入れる作業を山口市小郡令和の新山口駅近くの車庫で報道公開した。3日から今季の運転を始め、「デゴイチ」の愛称で親しまれる同機が客車を引っ張る。 整備を担当するJRの社員が車庫に納められたデゴイチの運転台に乗り込み、石炭を敷き詰めた火室に火をつけた新聞紙を入れて着火。火勢が徐々に高まると、火室にスコップを使って石炭を満遍なく投げ入れた。しばらくしてボイラーの圧力が高まると、動輪付近から蒸気を噴き出したり、汽笛を鳴らしたりして2年ぶりの運転再開へ向け命を吹き込んだ。 JR西日本下関総合車両所新山口支所の太田浩介支所長は「乗車されるお客さまや沿線の方々に長い間お待たせした。整備する私たちが一丸となってSLを元気な姿で走らせるように努力したい」と話した。 今季は11月24日まで土日、祝日を中心に計57日間の運転が計画されている。運転初日の3日は、始発の新山口駅で午前10時から運転再開記念出発式がある。沿線各所で地域住民が列車に手をふるなどして運転再開を祝う。