浦和ワシントンホテル、25年8月末に営業終了へ 旧西友跡地に開業、「ティナラウンジ」や「さいたまレッズウェーブ」も入居 浦和駅西口の再開発事業や周辺ホテルの競合などで
JR浦和駅西口徒歩3分の浦和ワシントンホテル(さいたま市浦和区、小林智美社長)は、2025年8月31日分のチェックアウトを持って営業を終了すると発表した。 同ホテルは1998年10月、旧西友浦和店跡地に地上12階建て、客室140室の大型ビジネスホテルとして開業した。1階のテナントには都内の人気すし店が出店するなど開業当時から話題を呼んだ。現在はとんかつ・ちゃんこ店ほか、スポーツクラブ、美容エステ店、保育園などが入居。浦和レッズファンが集まるダイニングバー「ティナラウンジ」やコミュニティーFMラジオ局「さいたまレッズウェーブ」も入居している。 ホテルを運営する藤田観光(東京都文京区)によると、建物の賃貸借契約が2025年9月24日に終了することに伴い、営業終了を決定。西口駅前で進む再開発事業や周辺の競合ホテルの出店状況などを鑑み、「総合的に判断した」という。1、2階部分のテナントはホテルとは別契約のため個別判断となる。
物件オーナーの小泉商事(さいたま市浦和区)ではホテル営業終了後の活用方法について未定としながらも、「とにかく前向きに考えていきたい」と話した。 同ホテルの小林社長は「開業以来、浦和のビジネス・観光の拠点として多くのお客さまにご利用いただいてきた。営業終了までの約1年間、これまでと変わらぬご愛顧をお願いしたい」と呼びかけた。